日本語参照文法

初級日本語文法の総まとめ

ユーザ用ツール

サイト用ツール


86ので

差分

このページの2つのバージョン間の差分を表示します。

この比較画面へのリンク

両方とも前のリビジョン前のリビジョン
次のリビジョン
前のリビジョン
86ので [2024/02/29 13:01] – [用法2:後件の理由、判断の根拠を表す。] kaken86ので [2026/03/15 16:50] (現在) – [用法2:後件の理由、判断の根拠を表す。] kaken
行 2: 行 2:
 ===== 基本情報 ===== ===== 基本情報 =====
 1.旧JLPT該当級:3\\ 1.旧JLPT該当級:3\\
-2.品詞: 接続助詞(接続詞)[[用語の説明|【用語の説明】]]\\+2.品詞: 接続助詞(接続詞)[[用語の説明|【用語の説明】]][[①助詞|①[助詞]]]\\
 3.前接: V(動詞)/A(形容詞)/N(名詞)【普通形/丁寧形】(※Aな、Nな)[[文体|⑩[文体]]]\\ 3.前接: V(動詞)/A(形容詞)/N(名詞)【普通形/丁寧形】(※Aな、Nな)[[文体|⑩[文体]]]\\
 4.意味: 理由・原因、判断の根拠 4.意味: 理由・原因、判断の根拠
行 17: 行 17:
 ==== 用法1:後件の理由・原因を表す。後件は前件の結果である【理由・原因→結果】 ==== ==== 用法1:後件の理由・原因を表す。後件は前件の結果である【理由・原因→結果】 ====
 === 機能1用法1用例: === === 機能1用法1用例: ===
-例1.事故があったので、道が混んでいる。\\ +例1.事故があった**ので**、道が混んでいる。\\ 
-例2.きょう、体調が悪いので、学校を休む。\\ +例2.きょう、体調が悪い**ので**、学校を休む。\\ 
-例3.この町は交通が不便なので、車を利用する人が多い。\\ +例3.この町は交通が不便な**ので**、車を利用する人が多い。\\ 
-例4.雨なので、きょうはかけない。+例4.雨な**ので**、きょうはかけない。
 ==== 用法2:後件の理由、判断の根拠を表す。 ==== ==== 用法2:後件の理由、判断の根拠を表す。 ====
 === 機能1用法2用例: === === 機能1用法2用例: ===
-例5.熱があるので、今日の練習は休ませてください。\\ +例5.熱がある**ので**、今日の練習は休ませてください。\\ 
-例6.全員おそろいのようですので、会議を始めます。+例6.全員おそろいのようです**ので**、会議を始めます。
 === 機能1と使い分けが必要な文法・文型: === === 機能1と使い分けが必要な文法・文型: ===
 ・から\\ ・から\\
行 30: 行 30:
 ・て/で ・て/で
 === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例: === === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例: ===
-例7.事故があったから、電車が止まった。\\ +例7.事故があった**から**、電車が止まった。\\ 
-例8.きょう時間がないから、宿題はあしたする。\\ +例8.きょう時間がない**から**、宿題はあしたする。\\ 
-例9.大雪のため電車が止まった。\\ +例9.大雪の**ため**電車が止まった。\\ 
-例10.この町は交通が不便なため、車を利用する人が多い。\\ +例10.この町は交通が不便な**ため**、車を利用する人が多い。\\ 
-例11.事故があって電車が止まってしまった。\\ +例11.事故が**あって**電車が止まってしまった。\\ 
-例12.事故で電車が止まってしまった。\\ +例12.事故****電車が止まってしまった。\\ 
-例13.皆さんにお会いできてうれしいです。\\ +例13.皆さんにお会い**できて**うれしいです。\\ 
-例14.宿題を忘れてしまってすみません。+例14.宿題を忘れて**しまって**すみません。
 === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い: === === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い: ===
-**から**:原因や判断の根拠を表す。\\ +☞**#**:非文(正しくない文・不適切な文)を指す[[用語の説明|【用語の説明】]]\\ 
-   後件の形に制限がない。\\ +**から**:原因や判断の根拠を表す。\\ 
-**ため(に)**:1)書きことばでよく使う。\\ +   後件の形に制限がない。\\ 
-      2)後件には、「質問」、「命令」、「意志」、「推量」を表す文が使えない。\\ +**ため(に)**:書きことばでよく使う。\\ 
-        例)雪が降ったために、試合は中止**でしょう**。×\\+      ・後件には、「質問」、「命令」、「意志」、「推量」を表す文が使えない。\\ 
 +       例)雪が降ったために、試合は中止**でしょう**。×\\
 **て/で**:後件には、「質問」、「命令」、「意志」、「推量」が使えない。\\ **て/で**:後件には、「質問」、「命令」、「意志」、「推量」が使えない。\\
     ※「から」の次のような意味では使えない。\\     ※「から」の次のような意味では使えない。\\
-      例)危ないから、近づかないでください。\\ +      例) 危ないから、近づかないでください。\\ 
-      例)きょうは、日曜日だから、デパートは混んでいるだろう。\\ +      例) きょうは、日曜日だから、デパートは混んでいるだろう。\\ 
-      例)危なくて、近づかないでください。×\\ +      例)危なくて、近づかないでください。×\\ 
-      例)きょうは、日曜日で、デパートは混んでいるだろう。×\\+      例)きょうは、日曜日で、デパートは混んでいるだろう。×\\
     ※「Vて」の形が使えるが、「**継起**」の意味になる。\\     ※「Vて」の形が使えるが、「**継起**」の意味になる。\\
       例)日本語が上手になって、アルバイトを始めたいと思う。\\       例)日本語が上手になって、アルバイトを始めたいと思う。\\
-    **Vて**:後件に**感情や謝罪の表現**を使うことが多い→例13、例14\\ +  **Vて**:後件に**感情や謝罪の表現**を使うことが多い→例13、例14\\ 
-    **Nで**:Nには**できごと(事故、地震、風、雪など)のことば**を使う→例12\\ +  **Nで**:Nには**できごと(事故、地震、風、雪など)のことば**を使う→例12\\ 
-**ので**:「から」よりていねいなことば\\ +**ので**:「から」よりていねいなことば\\ 
-     後ろに依頼が来る場合:\\ +   ・後ろに依頼が来る場合:\\ 
-     例)# 両親が来るから明日の授業は休ませてください。←(失礼な言い方)\\ +    例)# 両親が来るから明日の授業は休ませてください。×←(失礼な言い方)\\ 
-     例)  両親が来るので明日の授業は休ませてください。\\ +    例)  両親が来るので明日の授業は休ませてください。\\ 
-   「から」のほうがいくらか原因をはっきり述べている。\\ +   「から」のほうがいくらか原因をはっきり述べている。\\ 
-    使い方や形に制限がある:1)「**だろう**ので」、「ので**だ**」は使えない。\\+   ・使い方や形に制限がある:1)「**だろう**ので」、「ので**だ**」は使えない。\\
                 2)「命令」、「意志」、「推量」のときは、「から」のほうが自然だ。\\                 2)「命令」、「意志」、「推量」のときは、「から」のほうが自然だ。\\
  
 +**<color #ff7f27>誤用例:</color>**[[文法書の使い方|【本ツールの使い方】]]\\ 
 +**2.その項目を使うべきところで使っていない(違う項目/違う構文を使っている)** \\ 
 + 例)ヨーロッパへ旅行にいきたいが、お金が<color #ff7f27>**<del>なくて</del>**</color>、しかたがない(誤用)。【『寺村誤用例集データベース』】。→お金がない**<color #ff7f27>ので</color>**、しかたが\\ 
 +   ない。 \\ 
 +   ※〈解説〉**原因や判断の根拠**を示すときは、「**ので**」あるいは「**から**」を使う。 \\ 
 +\\ 
 + 例)私は掃除する事が嫌いですから、1か月に一回だけ掃除しの<color #ff7f27>**<del>ために</del>**</color>部屋があまりきれいではありません(誤用)【ママ、『寺村誤用例集\\ 
 +   データベース』】。→1か月に一回しか掃除しない**<color #ff7f27>ので</color>**、部屋はあまりきれいではありません。\\  
 +  ※〈解説〉**原因や判断**の根拠を示す場合は「**ので**」あるいは「**から**」を使う。ここでは、**「から」が続かないように「ので」を使う**。 \\ 
 +\\ 
 + 例)最初日本に来て、住む所は解決しなければ、なりません<color #ff7f27>**<del>から</del>**</color>、アパートを探しにいって、不動産屋さんは探してくれましたが、いろいろ\\ 
 +   契約して、そして敷金、礼金ということはやっとわかりました(誤用)。【ママ、『寺村誤用例集データベース』】。→~解決しなければなり\\ 
 +   ません**<color #ff7f27>ので</color>**~ \\ 
 + 例)来週、東京へ行く予定がある**<color #ff7f27><del>から</del></color>**、その時、お宅によって、その辞典を持って帰るつもりです(誤用)。【ママ、『寺村誤用例集データベー\\ 
 +   ス』】。→予定がある**<color #ff7f27>ので</color>**~ \\ 
 +   ※〈解説〉**やや丁寧な説明**をしているので、「**ので**」を使う。\\  
 +\\ 
 +**3.誤形成(形、活用、助詞などの間違い)**\\ 
 + 例)ハンバーガーが一番<color #ff7f27>**<del>好きので</del>**</color>、よく食べすぎます(誤用)。【『日本語学習者による日本語作文とその母語訳との対訳データベース』】→\\ 
 +   ハンバーガーが一番**<color #ff7f27>好きなので</color>**~。 \\ 
 +   ※〈解説〉「ので」の前に、「**な形容詞**」(なA)を使うとき、「**なので**」になる(cf. 例3)。\\ 
 +        「好き」→(なA、な形容詞)
 ===== コラム ===== ===== コラム =====
 ➣前件が「**だろう**」で終わるとき\\ ➣前件が「**だろう**」で終わるとき\\
 「**から**」はつくが、「**ので**」はつかない。\\ 「**から**」はつくが、「**ので**」はつかない。\\
-例)明日は雨が降る**だろうから**、傘を持っていきます。〇\\ +例) 明日は雨が降る**だろうから**、傘を持っていきます。〇\\ 
-例)明日は雨が降る**だろうので**、傘を持っていきます。×\\+例)明日は雨が降る**だろうので**、傘を持っていきます。×\\
 \\ \\
 ➣「Q:どうして~」に答える場合は、「A:~のでだ」は使えない。\\ ➣「Q:どうして~」に答える場合は、「A:~のでだ」は使えない。\\
86ので.1709179304.txt.gz · 最終更新: 2024/02/29 13:01 by kaken

Donate Powered by PHP Valid HTML5 Valid CSS Driven by DokuWiki