62vてもらう
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62vてもらう [2023/03/14 11:53] – 作成 kaken | 62vてもらう [2024/01/27 17:05] (現在) – 削除 kaken | ||
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行 1: | 行 1: | ||
- | ====== 62[Vてもらう](Vていただく) ====== | ||
- | ===== 基本情報 ===== | ||
- | 旧JLPT該当級:3\\ | ||
- | 品詞: 補助動詞\\ | ||
- | 前接: Vて\\ | ||
- | 意味: 授受\\ | ||
- | ===== 使い分けが必要な文法・文型 ===== | ||
- | ・Vてあげる(Vてさしあげる・Vてやる)\\ | ||
- | ・Vてくれる(Vてくださる)\\ | ||
- | ===== 文型を使う上で理解が必要な情報(cf.授受動詞) ===== | ||
- | ・**与え手と受け手**\\ | ||
- | 与え手=あげる人\\ | ||
- | 受け手=もらう人\\ | ||
- | \\ | ||
- | ・**主語と非主語**\\ | ||
- | 主語=Nが\\ | ||
- | 非主語=Nに\\ | ||
- | \\ | ||
- | ・**人称**\\ | ||
- | 1人称(1p.)=わたし\\ | ||
- | 2人称(2p.)=あなた\\ | ||
- | 3人称(3p.)=~さん\\ | ||
- | \\ | ||
- | ・**目上と目下**\\ | ||
- | 目上=話者から見て社会的地位が高い人\\ | ||
- | 例)先生、社長など\\ | ||
- | 目下=話者から見て社会的地位が低い人(動物)もしくは同等の地位の人\\ | ||
- | 例)動物、子ども、家族、クラスメートなど\\ | ||
- | 同等=話者と同じ社会的地位の人\\ | ||
- | \\ | ||
- | ・**視点/共感**\\ | ||
- | 話し手の立場がおかれている場所\\ | ||
- | 例)友だちが__**(私の)子ども**__に本を読んでくれた。\\ | ||
- | **話し手の立場**\\ | ||
- | \\ | ||
- | ・**本動詞と補助動詞**\\ | ||
- | 本動詞=動詞が一つ\\ | ||
- | 例)本を**もらう**\\ | ||
- | 補助動詞=他の動詞のはたらきを助ける動詞\\ | ||
- | 例)料理を手伝って**もらう**\\ | ||
- | ===== 機能 ===== | ||
- | ==== 機能1★: | ||
- | ①受け手=わたし(1p.)←与え手=あなた(2p.)\\ | ||
- | ②受けて=わたし(1p.)←与え手=~さん(3p.)\\ | ||
- | ③受け手=あなた(2p.)←与え手=~さん(3p.)\\ | ||
- | ④受け手=~さん(3p.)←与え手=~さん(3p.)\\ | ||
- | ==== 機能1用例: ==== | ||
- | 例1.20年前に、あなたに買ってもらったゆびわ、今でも大切にしている。→①\\ | ||
- | 例2.このゆびわは去年の誕生日に主人に買ってもらった。→②\\ | ||
- | 例3.漢字はだれに教えてもらいましたか。→③\\ | ||
- | 例4.アンナさんは山田さんに漢字の勉強を手伝ってもらいました。→④\\ | ||
- | ==== 機能1と使い分けが必要な文法・文型: ==== | ||
- | ・Vてあげる(Vてさしあげる・Vてやる)\\ | ||
- | ・Vてくれる(Vてくださる)\\ | ||
- | ==== 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い: ==== | ||
- | **Vてあげる(Vてさしあげる・Vてやる): | ||
- | **[与え手=主語]が[受け手=非主語]に(/のために)~を~てあげる(さしあげる・やる)**\\ | ||
- | ⑤与え手=わたし(1p.)→受け手=あなた(2p.)\\ | ||
- | ⑥与えて=わたし(1p.)→受け手=~さん(3p.)\\ | ||
- | ⑦与えて=あなた(2p.)→受け手=~さん(3p.)\\ | ||
- | ⑧与えて=~さん(3p.)→受け手=~さん(3p.) \\ | ||
- | \\ | ||
- | **Vてくれる(Vてくださる): | ||
- | **[与え手=主語]が[わたし/わたしと同じグループの人=非主語]に(/のために)~を~てくれる(くださる)**\\ | ||
- | ⑨与え手=あなた(2p.)→受け手=わたし(1p.)/わたしと同じ社会的グループの人(3p.)\\ | ||
- | ⑩与えて=~さん(3p.)→受け手=わたし(1p.)/わたしと同じ社会的グループの人(3p.)\\ | ||
- | ==== 機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例: ==== | ||
- | 例5.(わたしは)(あなたに)料理を手伝ってあげるよ。→⑤\\ | ||
- | 例6.(わたしは)田中さんに英語を教えてあげた。→⑥\\ | ||
- | 例7.(あなたは)山田さんに誕生日に何を買ってあげますか。→⑦\\ | ||
- | 例8. 山本さんは奥さんに誕生日にネックレスを買ってあげた。→⑧\\ | ||
- | \\ | ||
- | 例9.ペン、貸してくれる?→⑨\\ | ||
- | 例10.誕生日に母がネックレスを買ってくれた。→⑩\\ | ||
- | 例11.ジョンさんが(私の)娘に英語を教えてくれた。→⑩\\ | ||
- | 例12.夫が私のために旅行を計画してくれた。→⑩\\ | ||
- | ===== コラム ===== | ||
- | ・**Vていただく: | ||
- | 先生にわからない漢字を教えていただきました。\\ | ||
- | \\ | ||
- | ・**省略**\\ | ||
- | 「あなた」ということばは使わない。\\ | ||
- | 「わたし」ということばはよく省略される。\\ | ||
- | ===== 確認問題 ===== | ||
- | 1 先生にレポートをほめて{a.さしあげた | ||
- | 2 母{a.に b.が}おべんとうを作ってもらった。\\ | ||
- | 3 漢字の読みかたがわからなかったので、友だち{a.が b.に}教えてもらった。\\ | ||
- | ===== 確認問題の説明 ===== | ||
- | 1 cf.機能1\\ | ||
- | 2 cf.機能1\\ | ||
- | 3 cf.機能1\\ | ||
62vてもらう.1678762394.txt.gz · 最終更新: 2023/03/14 11:53 by kaken