====== 86[ので]  ====== ===== 基本情報 ===== 1.旧JLPT該当級:3\\ 2.品詞: 接続助詞(接続詞)[[用語の説明|【用語の説明】]][[①助詞|①[助詞]]]\\ 3.前接: V(動詞)/A(形容詞)/N(名詞)【普通形/丁寧形】(※Aな、Nな)[[文体|⑩[文体]]]\\ 4.意味: 理由・原因、判断の根拠 ===== 使い分けが必要な文法・文型 ===== ・から[[16から_理由_②|16[から]② ]]\\ ・ために[[40ため_に|40[ため(に)] ]]\\ ・て/で[[46vて|46[Vて]]]/[[47で|47[で] ]] ===== 文型を使う上で理解が必要な情報 ===== ・**前件/後件**[[⑬文のタイプ|⑬[文のタイプ]]]\\  前件=2節からなる複文の前の節\\  後件=2節からなる複文の後の節 ===== 機能 ===== ==== 機能1★:理由・原因、判断の根拠 ==== ==== 用法1:後件の理由・原因を表す。後件は前件の結果である【理由・原因→結果】 ==== === 機能1用法1用例: === 例1.事故があった**ので**、道が混んでいる。\\ 例2.きょう、体調が悪い**ので**、学校を休む。\\ 例3.この町は交通が不便な**ので**、車を利用する人が多い。\\ 例4.雨な**ので**、きょうは出かけない。 ==== 用法2:後件の理由、判断の根拠を表す。 ==== === 機能1用法2用例: === 例5.熱がある**ので**、今日の練習は休ませてください。\\ 例6.全員おそろいのようです**ので**、会議を始めます。 === 機能1と使い分けが必要な文法・文型: === ・から\\ ・ために\\ ・て/で === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例: === 例7.事故があった**から**、電車が止まった。\\ 例8.きょう時間がない**から**、宿題はあしたする。\\ 例9.大雪の**ため**電車が止まった。\\ 例10.この町は交通が不便な**ため**、車を利用する人が多い。\\ 例11.事故が**あって**電車が止まってしまった。\\ 例12.事故**で**電車が止まってしまった。\\ 例13.皆さんにお会い**できて**うれしいです。\\ 例14.宿題を忘れて**しまって**すみません。 === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い: === ☞**#**:非文(正しくない文・不適切な文)を指す[[用語の説明|【用語の説明】]]\\ **から**:・原因や判断の根拠を表す。\\    ・後件の形に制限がない。\\ **ため(に)**:・書きことばでよく使う。\\       ・後件には、「質問」、「命令」、「意志」、「推量」を表す文が使えない。\\        例)#雪が降ったために、試合は中止**でしょう**。×\\ **て/で**:後件には、「質問」、「命令」、「意志」、「推量」が使えない。\\     ※「から」の次のような意味では使えない。\\       例) 危ないから、近づかないでください。\\       例) きょうは、日曜日だから、デパートは混んでいるだろう。\\       例)#危なくて、近づかないでください。×\\       例)#きょうは、日曜日で、デパートは混んでいるだろう。×\\     ※「Vて」の形が使えるが、「**継起**」の意味になる。\\       例)日本語が上手になって、アルバイトを始めたいと思う。\\   **Vて**:後件に**感情や謝罪の表現**を使うことが多い→例13、例14\\   **Nで**:Nには**できごと(事故、地震、風、雪など)のことば**を使う→例12\\ **ので**:・「から」よりていねいなことば\\    ・後ろに依頼が来る場合:\\     例)# 両親が来るから、明日の授業は休ませてください。×←(失礼な言い方)\\     例)  両親が来るので、明日の授業は休ませてください。\\    ・「から」のほうがいくらか原因をはっきり述べている。\\    ・使い方や形に制限がある:1)「**だろう**ので」、「ので**だ**」は使えない。\\                 2)「命令」、「意志」、「推量」のときは、「から」のほうが自然だ。\\ **誤用例:**[[文法書の使い方|【本ツールの使い方】]]\\ **2.その項目を使うべきところで使っていない(違う項目/違う構文を使っている)** \\  例)ヨーロッパへ旅行にいきたいが、お金が**なくて**、しかたがない(誤用)。【『寺村誤用例集データベース』】。→お金がない**ので**、しかたが\\    ない。 \\    ※〈解説〉**原因や判断の根拠**を示すときは、「**ので**」あるいは「**から**」を使う。 \\ \\  例)私は掃除する事が嫌いですから、1か月に一回だけ掃除しの**ために**部屋があまりきれいではありません(誤用)【ママ、『寺村誤用例集\\    データベース』】。→1か月に一回しか掃除しない**ので**、部屋はあまりきれいではありません。\\   ※〈解説〉**原因や判断**の根拠を示す場合は「**ので**」あるいは「**から**」を使う。ここでは、**「から」が続かないように「ので」を使う**。 \\ \\  例)最初日本に来て、住む所は解決しなければ、なりません**から**、アパートを探しにいって、不動産屋さんは探してくれましたが、いろいろ\\    契約して、そして敷金、礼金ということはやっとわかりました(誤用)。【ママ、『寺村誤用例集データベース』】。→~解決しなければなり\\    ません**ので**~ \\  例)来週、東京へ行く予定がある**から**、その時、お宅によって、その辞典を持って帰るつもりです(誤用)。【ママ、『寺村誤用例集データベー\\    ス』】。→予定がある**ので**~ \\    ※〈解説〉**やや丁寧な説明**をしているので、「**ので**」を使う。\\ \\ **3.誤形成(形、活用、助詞などの間違い)**\\  例)ハンバーガーが一番**好きので**、よく食べすぎます(誤用)。【『日本語学習者による日本語作文とその母語訳との対訳データベース』】→\\    ハンバーガーが一番**好きなので**~。 \\    ※〈解説〉「ので」の前に、「**な形容詞**」(なA)を使うとき、「**なので**」になる(cf. 例3)。\\         「好き」→(なA、な形容詞) ===== コラム ===== ➣前件が「**だろう**」で終わるとき\\ 「**から**」はつくが、「**ので**」はつかない。\\ 例) 明日は雨が降る**だろうから**、傘を持っていきます。〇\\ 例)#明日は雨が降る**だろうので**、傘を持っていきます。×\\ \\ ➣「Q:どうして~」に答える場合は、「A:~のでだ」は使えない。\\ \\ ➣「~のは~のでだ」はない。 ===== 確認問題 ===== 1 ここは、交通が不便{a.な b.だ}ので、家賃が安い。\\ 2 あした、テスト{a.だから b.で}遅刻しないでください。\\ 3 地震があった{a.ために b.から}電車が止まったでしょう。\\ 4 リンさんが国へ帰ったのは、お姉さんが結婚する{a.ので b.から}です。\\ ===== 確認問題の説明 ===== 1 cf.基本情報(前節)\\ 2 cf.機能1\\ 3 cf.機能1\\ 4 cf.コラム\\