====== 14[かもしれない] ======
===== 基本情報 =====
1.旧JLPT該当級:3\\
2.品詞:助動詞[[用語の説明|【用語の説明】]]\\
3.前接:N(名詞)、V(動詞)/A(形容詞)普通形(※Aな、だ)[[文体|⑩[文体]]]\\
4.意味:推量(「あることが起きる可能性がある」という話し手の推量)
===== 使い分けが必要な文法・文型 =====
・と思う[[68と思う|68[と思う]]]\\
・だろう/でしょう[[43だろう|43[だろう]]]/[[58でしょう|58[でしょう]]]\\
===== 機能 =====
==== 機能1★:推量(「あることが起きる可能性がある」という話し手の推量) ====
=== 機能1用例: ===
例1.あの人は田中さん**かもしれない**。 \\
例2.あの人は日本人じゃない**かもしれない**。 \\
例3.田中さんはやさいがきらい**かもしれない**。 \\
例4.きょう、雨がふる**かもしれない**。
=== 機能1と使い分けが必要な文法・文型: ===
・と思う\\
・だろう/でしょう\\
=== 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い: ===
**と思う:**話し手の意見、主観的な考えを言うときに使う。 \\
例5.田中さんは家にいる**と思う**。【話し手の主観的な考え】\\
\\
☞**#**:非文(正しくない文)を指す[[用語の説明|【用語の説明】]]\\
**だろう:**話し手の推量(話し手があることを根拠として予想していること)を言うときに使う。**話し手の予想****が**
**正しいと話し手が思ってい****る**ときに使う。**「あることが起きる予想」が正しい場合と正しくない場合には使えない。→例7** \\
普通体の書きことばと、主に男性がていねいではない話しことばで使う。\\
例6. 家の前に田中さんの車がある【根拠】。田中さんは家にいる**だろう**【話し手の推量】。 \\
例7.#雨が降る**だろう**し、降らない**だろう**。×\\
\\
**でしょう:**話し手の推量(話し手があることを根拠として予想していること)を言うときに使う。**話し手の予想が正しいと話し手が思っ****ている**ときに使う。**「あることが起きる予想」が正しい場合と正しくない場合には使えない。→例9**\\
「だろう」よりていねいな話しことば。\\
例8. 家の前に田中さんの車がある【根拠】。田中さんは家にいる**でしょう**【話し手の推量】。 \\
例9.#雨が降る**でしょう**し、降らない**でしょう**。×\\
\\
**かもしれない:**「あることが起きる可能性がある」という話し手の推量を表す。「あることが起きる可能性」は 「だろう/でしょう」より低い。また、**「あることが起きる可能性」が正しい場合も、正しくない場合も使える。→例11** \\
例10.田中さんは家にいる**かもしれない**【あることの可能性についての話し手の推量】。 \\
例11.雨が降る**かもしれない**し、降らない**かもしれない**。\\
\\
===== 確認問題 =====
1 きのう、山田さんの家でパーティーが{a.ありました b.あった}かもしれない。\\
2 山田さんのパーティーは{a.にぎやかでした b.にぎやかだった}かもしれない。 \\
3 空港は、電車のほうが{a.べんり b.べんりだ}かもしれない。
===== 確認問題の説明 =====
1 cf. 基本情報\\
2 cf. 基本情報 \\
3 cf. 基本情報