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初級日本語文法の総まとめ

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行 2: 行 2:
 ===== 基本情報 ===== ===== 基本情報 =====
 1.旧JLPT該当級:3\\ 1.旧JLPT該当級:3\\
-2.品詞: 接続助詞(接続詞)[[用語の説明|【用語の説明】]]\\ +2.品詞: 接続助詞(接続詞)[[用語の説明|【用語の説明】]][[①助詞|①[助詞]]]\\ 
-3.前接: V/A/N普通形(※Aな、Nな)[[文体|⑩[文体]]]\\+3.前接: V(動詞)/A(形容詞)/N(名詞)普通形(※Aな、Nな)[[文体|⑩[文体]]]\\
 4.意味: 1逆接\\ 4.意味: 1逆接\\
        2目的        2目的
 ===== 使い分けが必要な文法・文型 ===== ===== 使い分けが必要な文法・文型 =====
-・1が(けど、けれど、けれども)[[12が_接続_②|12[が]② ]]\\+・1が(けど、けれど、けれども)(接続)[[12が_接続_②|12[が]② ]]\\
 ・1ても/でも[[61ても_でも|61[ても/でも]]]\\ ・1ても/でも[[61ても_でも|61[ても/でも]]]\\
 ・2ために[[40ため_に|40[ため(に)] ]] ・2ために[[40ため_に|40[ため(に)] ]]
 ===== 文型を使う上で理解が必要な情報 ===== ===== 文型を使う上で理解が必要な情報 =====
-・**前件/後件**[[⑬文のタイプ|[文のタイプ]]]\\+・**前件/後件**[[⑬文のタイプ|[文のタイプ]]]\\
  前件=2節からなる複文の前の節\\  前件=2節からなる複文の前の節\\
  後件=2節からなる複文の後の節  後件=2節からなる複文の後の節
行 18: 行 18:
 V/A/N普通形(※Aな、Nな)\\ V/A/N普通形(※Aな、Nな)\\
 === 機能1用例: === === 機能1用例: ===
-例1.勉強したのに、合格できなかった。\\ +例1.勉強した**のに**、合格できなかった。\\ 
-例2.きょうは、日よう日なのに、仕事に行かなければならない。\\ +例2.きょうは、日よう日な**のに**、仕事に行かなければならない。\\ 
-例3.暑いのに、田中さんはセーターを着ている。+例3.暑い**のに**、田中さんはセーターを着ている。
 === 機能1と使い分けが必要な文法・文型: === === 機能1と使い分けが必要な文法・文型: ===
 ・が(けど、けれど、けれども)\\ ・が(けど、けれど、けれども)\\
 ・ても/でも ・ても/でも
 === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例: === === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例: ===
-例4.すしはおいしいですが(けど)、高いです。\\ +例4.すしはおいしいです**が(けど)**、高いです。\\ 
-例5.勉強はしたが(けど)、よく分からなかった。\\ +例5.勉強はした**が(けど)**、よく分からなかった。\\ 
-例6.雨が降っているが(けど)、あまり寒くない。\\ +例6.雨が降っている**が(けど)**、あまり寒くない。\\ 
-例7.ストーブをつけても、さむい。\\ +例7.ストーブをつけ**ても**、さむい。\\ 
-例8.練習は、むずかしくても、続ける。\\ +例8.練習は、むずかしく**ても**、続ける。\\ 
-例9.あした、雨じゃなくても、山へ行かない。+例9.あした、雨じゃなく**ても**、山へ行かない。
 === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い: === === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い: ===
-**のに**:事実的な逆接\\ +**のに**:事実的な逆接\\ 
-   逆接の意味が強い\\ +   逆接の意味が強い\\ 
-   後件が「不満」や「おどろき」を表すことがある\\ +   ・前件から期待される結果ではない意味(後件)になる。そこから、後件が「不満」や「おどろき」を表すことがある\\ 
-   後件には、「質問」、「命令」、「意志」、「推量」を表す文が使えない\\ +   後件には、「質問」、「命令」、「意志」、「推量」を表す文が使えない\\ 
-**が**:書くときにも話すときにも使う\\ +**が**:書くときにも話すときにも使う\\ 
-  逆接の意味が弱い\\+  逆接の意味が弱い\\
 **けど**:話すときに使う\\ **けど**:話すときに使う\\
 **ても/でも**:仮定的な逆接\\ **ても/でも**:仮定的な逆接\\
 \\ \\
-**のに」と「が(けど)」**\\ +**のに**」と「**が(けど)**\\ 
-例)あした、日よう日なのに、学校に行きますか。→質問の場合は×\\ +**#**:非文(正しくない文)を指す[[用語の説明|【用語の説明】]]\\ 
-例)<color #00a2e8>あした、日よう日なのに、学校に行きますか</color>。→「<color #00a2e8>おどろき</color>」の場合は〇\\ +例)あした、日よう日なのに、学校に行きますか。→質問の場合は×\\ 
-例)あした、日よう日だが(けど)、学校に行きますか。〇\\ +例) <color #00a2e8>あした、日よう日なのに、学校に行きますか</color>。→「<color #00a2e8>おどろき</color>」の場合は〇\\ 
-例)もう12時なのに、もう少しインターネットを見たい。×\\ +例) あした、日よう日だが(けど)、学校に行きますか。〇\\ 
-例)もう12時だが(けど)、もう少しインターネットを見たい。〇\\ +例)もう12時なのに、もう少しインターネットを見たい。×\\ 
-例)くもっているのに、雨がふらないかもしれない。×\\ +例) もう12時だが(けど)、もう少しインターネットを見たい。〇\\ 
-例)くもっているが(けど)、雨がふらないかもしれない。〇\\+例)くもっているのに、雨がふらないかもしれない。×\\ 
 +例) くもっているが(けど)、雨がふらないかもしれない。〇\\
 \\ \\
-**のに」と「ても/でも**\\+**のに**」と「**ても/でも**\\
 例)時間があるのに、行きません。→時間があります。しかし、行きません。\\ 例)時間があるのに、行きません。→時間があります。しかし、行きません。\\
 例)時間があっても、行きません。→たとえば、時間があります。それでも、行きません。 例)時間があっても、行きません。→たとえば、時間があります。それでも、行きません。
行 56: 行 57:
 Vる形(辞書形)[[⑥動詞活用|⑥[動詞活用] ]]\\ Vる形(辞書形)[[⑥動詞活用|⑥[動詞活用] ]]\\
 === 機能2用例: === === 機能2用例: ===
-例10.このナイフはくだものを切るのに使う。\\ +例10.このナイフはくだものを切る**のに**使う。\\ 
-例11.このナイフはくだものを切るのに便利だ。+例11.このナイフはくだものを切る**のに**便利だ。
 === 機能2と使い分けが必要な文法・文型: === === 機能2と使い分けが必要な文法・文型: ===
 ・ために ・ために
 === 機能2と使い分けが必要な文法・文型の用例: === === 機能2と使い分けが必要な文法・文型の用例: ===
-例12.旅行をするためにアルバイトをしている。\\ +例12.旅行をする**ために**アルバイトをしている。\\ 
-例13.家族のためにがんばる。+例13.家族の**ために**がんばる。
 === 機能2と使い分けが必要な文法・文型の違い: === === 機能2と使い分けが必要な文法・文型の違い: ===
-**のに**:後件には、「使う」、「役立つ」、「便利だ」、「必要だ」を一般的に使う。\\ +**のに**:後件には、「使う」、「役立つ」、「便利だ」、「必要だ」を一般的に使う。\\ 
-   「V」(動詞)のみと使う。\\ +   「V」(動詞)のみと使う。\\ 
-**※Nに**:動作を表す「N」(名詞)なら使える。\\ +    **※Nに**:動作を表す「N」(名詞)なら使える。\\ 
-例)この袋は保存に便利だ。\\+     例)この袋は保存に便利だ。\\
 \\ \\
-**ために**:「V」(動詞)(例1)とも「N」(名詞)(例1)とも使える。+**ために**:「V」(動詞)(例1)とも「N」(名詞)(例1)とも使える。
87のに.1708685004.txt.gz · 最終更新: 2024/02/23 19:43 by kaken

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