84の_名詞化_②
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84の_名詞化_② [2024/02/27 13:13] – [基本情報] kaken | 84の_名詞化_② [2025/05/06 21:53] (現在) – [コラム] kaken | ||
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- | ====== 84[の]② ====== | + | ====== 84[の](名詞化)② ====== |
===== 基本情報 ===== | ===== 基本情報 ===== | ||
旧JLPT該当級:3\\ | 旧JLPT該当級:3\\ | ||
品詞: 形式名詞[[用語の説明|【用語の説明】]]\\ | 品詞: 形式名詞[[用語の説明|【用語の説明】]]\\ | ||
- | 前接: V(動詞)普通形[[|⑩[文体]]]、A(形容詞)**い**・**な**、N(名詞)**な**[[用語の説明|【用語の説明】]]\\ | + | 前接: V(動詞)普通形[[文体|⑩[文体]]]、A(形容詞)**い**・**な**[[用語の説明|【用語の説明】]]\\ |
意味: 名詞化 | 意味: 名詞化 | ||
===== 使い分けが必要な文法・文型 ===== | ===== 使い分けが必要な文法・文型 ===== | ||
行 10: | 行 10: | ||
===== 機能 ===== | ===== 機能 ===== | ||
==== 機能1★: 名詞化 ==== | ==== 機能1★: 名詞化 ==== | ||
- | **V+の→N\\ | + | **V+の→N**\\ |
- | Aい/Aな+の→N\\ | + | **Aい/Aな+の→N**\\ |
- | N+な+こと→N** | + | |
=== 機能1用例: === | === 機能1用例: === | ||
- | 例1.きのう、大学の前で事故が**あった**のを知っていますか。\\ | + | 例1.きのう、大学の前で事故が**<color #00a2e8>あった</ |
- | 例2.アンナさんは漢字を**覚える**のが早い。\\ | + | 例2.アンナさんは漢字を**<color #00a2e8>覚える</ |
- | 例3.このズボンは少し大きいです。もっと**小さい**の(=ズボン)はありませんか。\\ | + | 例3.このズボンは少し大きいです。もっと**<color #00a2e8>小さい</ |
- | 例4. 私が**きらいな**のはやさいです。 | + | 例4. 私が**<color #00a2e8>きらいな</ |
=== 機能1と使い分けが必要な文法・文型: === | === 機能1と使い分けが必要な文法・文型: === | ||
・こと\\ | ・こと\\ | ||
・もの | ・もの | ||
=== 機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例: === | === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例: === | ||
- | 例5.知っていることを話してください。\\ | + | 例5.知っている**こと**を話してください。\\ |
- | 例6.きのう、大学の前で事故があったことを知っていますか。\\ | + | 例6.きのう、大学の前で事故があった**こと**を知っていますか。\\ |
- | 例7.今日、クラスに行けないことを先生に伝えてください。\\ | + | 例7.今日、クラスに行けない**こと**を先生に伝えてください。\\ |
- | 例8.私のしゅみは料理をすることです。\\ | + | 例8.私のしゅみは料理をする**こと**です。\\ |
- | 例9.この店はケーキがおいしいことで有名です。\\ | + | 例9.この店はケーキがおいしい**こと**で有名です。\\ |
- | 例10.大学を卒業したら、好きなことをしていきたい。\\ | + | 例10.大学を卒業したら、好きな**こと**をしていきたい。\\ |
- | 例11.山田さんのお姉さんが歌手であることを知っていますか。\\ | + | 例11.山田さんのお姉さんが歌手である**こと**を知っていますか。\\ |
- | 例12.何かおいしいものでも食べに行きましょう。 | + | 例12.何かおいしい**もの**でも食べに行きましょう。 |
=== 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い: === | === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い: === | ||
・**の**:目に見えない内容、目に見える具体的な「物」(Nの代わり)\\ | ・**の**:目に見えない内容、目に見える具体的な「物」(Nの代わり)\\ | ||
行 41: | 行 41: | ||
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➣「**こと**」しか使えない\\ | ➣「**こと**」しか使えない\\ | ||
- | ・後ろに「**です・だ・である**」が来る場合\\ | + | ・後ろに「**<color #ed1c24>です・だ・である</ |
- | 例)私のしゅみは料理をすること**です**。\\ | + | 例)私のしゅみは料理をする**こと****<color #ed1c24>です</ |
- | 例)私の仕事は日本語を教えること**だ**。\\ | + | 例)私の仕事は日本語を教える**こと****<color #ed1c24>だ</ |
- | ・後ろに「**伝達動詞**」(言う、話す、伝える、知らせる など)が来る場合\\ | + | ・後ろに「**<color #ed1c24>伝達動詞</ |
- | 例)今日、クラスに行けないことを先生に**伝えて**ください。\\ | + | 例)今日、クラスに行けない**こと**を先生に**<color #ed1c24>伝えて</ |
※「こと」の前に、「という」を使うこともある。\\ | ※「こと」の前に、「という」を使うこともある。\\ | ||
- | 例)今日、クラスに行けないということを先生に**伝えて**ください。\\ | + | 例)今日、クラスに行けない**ということ**を先生に**<color #ed1c24>伝えて</ |
- | ・後ろに「**思考動詞**」(思う、考える など)が来る場合\\ | + | ・後ろに「**<color #ed1c24>思考動詞</ |
- | 例)来月からアルバイトをすることを**考えて**いる。\\ | + | 例)来月からアルバイトをする**こと**を**<color #ed1c24>考えて</ |
- | ・「こと」の**文型**:cf.コラム\\ | + | |
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➣「**の**」しか使えない\\ | ➣「**の**」しか使えない\\ | ||
- | ・**名詞(N)の代わり**\\ | + | ・**<color #ed1c24>名詞(N)の代わり</ |
- | 例)このズボンは少し大きいです。もっと小さいの(=**ズボン**)はありませんか。\\ | + | 例)このズボンは少し大きいです。もっと小さい**の**(=**<color #ed1c24>ズボン</ |
- | ・後ろに「**感覚動詞**」(見る、見える、聞く、聞こえる など)が来る場合\\ | + | ・後ろに「**<color #ed1c24>感覚動詞</ |
- | 例)となりの部屋で歌を歌っているのが**聞こえた**。\\ | + | 例)となりの部屋で歌を歌っている**の**が**<color #ed1c24>聞こえた</ |
- | ・後ろに「**待つ、手伝う、やめる、じゃまする** など」が来る場合\\ | + | ・後ろに「**<color #ed1c24>待つ、手伝う、やめる、じゃまする</ |
- | 例)田中さんが料理を作るのを**手伝った**。\\ | + | 例)田中さんが料理を作る**の**を**<color #ed1c24>手伝ってくれた</ |
- | 例)仕事が終わるのを少し**待ってください**。\\ | + | 例)仕事が終わる**の**を少し**<color #ed1c24>待ってください</ |
- | ・強調の場合「**~のは~だ**」\\ | + | ・強調の場合「**<color #ed1c24>~のは~だ</ |
- | 例)クラスに遅れた**のは**、電車が遅れたから**だ**。\\ | + | 例)クラスに遅れた**の<color #ed1c24>は</ |
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➣「**の**」のほうがいい\\ | ➣「**の**」のほうがいい\\ | ||
- | ・「~の**がA/N**」\\ | + | ・「~の**<color #ed1c24>がA/N</ |
- | 例)アンナさんは漢字を覚えるの**が早い**。\\ | + | 例)アンナさんは漢字を覚える**の****<color #ed1c24>が早い</ |
- | 例)ヤンさんはギターをひくの**が上手**だ。\\ | + | 例)ヤンさんはギターをひく**の****<color #ed1c24>が上手</ |
- | 例)私は歌を歌うの**が趣味**だ。\\ | + | 例)私は歌を歌う**の****<color #ed1c24>が趣味</ |
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➣「**もの**」しか使えない\\ | ➣「**もの**」しか使えない\\ | ||
- | ・具体的な「**物**」\\ | + | ・<color #ed1c24>具体的な</ |
- | 例)何か**おいしいもの**を食べに行きましょう。 | + | 例)何か**<color #ed1c24>おいしい</ |
+ | |||
+ | ===== コラム ===== | ||
+ | ➣Nの代わりをする「の」(準体助詞)\\ | ||
+ | 例)この本は先生**の**(=**本**)です。 \\ | ||
+ | 例)A: | ||
+ | B: | ||
+ | ※準体助詞「の」は人の場合は使わない。 \\ | ||
+ | ☞**#**:非文(正しくない文・不適切な文)を指す[[用語の説明|【用語の説明】]]\\ | ||
+ | 例)# | ||
===== 確認問題 ===== | ===== 確認問題 ===== | ||
1 私の仕事は日本語を教える{a.の | 1 私の仕事は日本語を教える{a.の |
84の_名詞化_②.1709007210.txt.gz · 最終更新: 2024/02/27 13:13 by kaken