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初級日本語文法の総まとめ

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63vてもらう [2024/03/01 17:01] – [コラム] kaken63vてもらう [2025/05/07 15:10] (現在) – [コラム] kaken
行 33: 行 33:
 ・**視点/共感**\\ ・**視点/共感**\\
  視点=話し手の立場がおかれている場所\\  視点=話し手の立場がおかれている場所\\
-    例)友だちが**__(私の)子ども__**にくれた。\\ +    例)**__(私の)子ども__**はジョンさん英語教えてもらった。\\ 
-        ** 話し手の立場・視点**\\  +     ** 話し手の立場・視点**\\  
 \\ \\
 ・**本動詞(単純動詞)と補助動詞(複合動詞)**[[⑧動詞のタイプ|⑧[動詞のタイプ]]]]\\ ・**本動詞(単純動詞)と補助動詞(複合動詞)**[[⑧動詞のタイプ|⑧[動詞のタイプ]]]]\\
行 48: 行 48:
 ④受け手=~さん(3p.)←与え手=~さん(3p.)\\ ④受け手=~さん(3p.)←与え手=~さん(3p.)\\
 === 機能1用例: === === 機能1用例: ===
-例1.20年前に、あなたに買ってもらったゆびわ、今でも大切にしている。→①\\ +例1.20年前に、あなたに**買ってもらった**ゆびわ、今でも大切にしている。→①\\ 
-例2.このゆびわは去年の誕生日に主人に買ってもらった。→②\\ +例2.このゆびわは去年の誕生日に主人に**買ってもらった**。→②\\ 
-例3.漢字はだれに教えてもらいましたか。→③\\ +例3.漢字はだれに**教えてもらいましたか**。→③\\ 
-例4.アンナさんは山田さんに漢字の勉強を手伝ってもらいました。→④\\+例4.アンナさんは山田さんに漢字の勉強を**手伝ってもらいました**。→④\\
 === 機能1と使い分けが必要な文法・文型: === === 機能1と使い分けが必要な文法・文型: ===
 ・Vてあげる(Vてさしあげる、Vてやる)\\ ・Vてあげる(Vてさしあげる、Vてやる)\\
行 65: 行 65:
 \\ \\
 **Vてくれる(Vてくださる):** \\ **Vてくれる(Vてくださる):** \\
-**[与え手=主語]が[わたし/わたしと同じグループの人=非主語]に(/のために)~を~てくれる(くださる)**\\+**[与え手=主語]が[わたし/わたしと同じグループの人=非主語(受け手)]に(/のために)~を~てくれる(くださる)**\\
 ⑨与え手=あなた(2p.)→受け手=わたし(1p.)/わたしと同じ社会的グループの人(3p.)\\ ⑨与え手=あなた(2p.)→受け手=わたし(1p.)/わたしと同じ社会的グループの人(3p.)\\
 ⑩与え手=~さん(3p.)→受け手=わたし(1p.)/わたしと同じ社会的グループの人(3p.)\\ ⑩与え手=~さん(3p.)→受け手=わたし(1p.)/わたしと同じ社会的グループの人(3p.)\\
行 74: 行 74:
 ⑫V(ら)れる→多くの場合、相手の行為から被害、迷惑を受ける\\ ⑫V(ら)れる→多くの場合、相手の行為から被害、迷惑を受ける\\
 === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例: === === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例: ===
-例5.(わたしは)(あなたに)料理を手伝ってあげるよ。→⑤\\ +例5.(わたしは)(あなたに)料理を**手伝ってあげる**よ。→⑤\\ 
-例6.(わたしは)田中さんに英語を教えてあげた。→⑥\\ +例6.(わたしは)田中さんに英語を**教えてあげた**。→⑥\\ 
-例7.(あなたは)山田さんに誕生日に何を買ってあげますか。→⑦\\ +例7.(あなたは)山田さんに誕生日に何を**買ってあげますか**。→⑦\\ 
-例8. 山本さんは奥さんに誕生日にネックレスを買ってあげた。→⑧\\+例8. 山本さんは奥さんに誕生日にネックレスを**買ってあげた**。→⑧\\
 \\ \\
-例9.ペン、貸してくれる?→⑨\\ +例9.ペン、**貸してくれる**?→⑨\\ 
-例10.誕生日に母がネックレスを買ってくれた。→⑩\\ +例10.誕生日に母がネックレスを**買ってくれた**。→⑩\\ 
-例11.ジョンさんが(私の)娘に英語を教えてくれた。→⑩\\ +例11.ジョンさんが(私の)娘に英語を**教えてくれた**。→⑩\\ 
-例12.夫が私のために旅行を計画してくれた。→⑩\\+例12.夫が私のために旅行を**計画してくれた**。→⑩\\
 \\ \\
-例13.田中さんにレポートを見てもらった。→⑪【恩恵】\\ +例13.田中さんにレポートを**見てもらった**。→⑪【恩恵】\\ 
-例14.田中さんにレポートを見られた→⑫【被害、迷惑】\\+例14.田中さんにレポートを**見られた**→⑫【被害、迷惑】\\
 \\ \\
 しかし、「Vてもらう」も「V(ら)れる」も、【恩恵】を表すこともある。\\ しかし、「Vてもらう」も「V(ら)れる」も、【恩恵】を表すこともある。\\
-例15.よう子ちゃんは、小さいころ、みんなにかわいがってもらった。\\ +例15.よう子ちゃんは、小さいころ、みんなに**かわいがってもらった**。\\ 
-例16.よう子ちゃんは、小さいころ、みんなにかわいがられた。\\+例16.よう子ちゃんは、小さいころ、みんなに**かわいがられた**。\\
  
 ===== コラム ===== ===== コラム =====
行 96: 行 96:
 \\ \\
 ➣**省略**\\ ➣**省略**\\
-「あなた」ということばは使わない。\\ +「あなた」ということばは使わない。→cf.例3,例7、例9\\ 
-「わたし」ということばはよく省略される。\\+「わたし」ということばはよく省略される。→cf.例1,例2,例5、例6、例9、例10、例13、例14\\
 \\ \\
 ➣「**Vてもらいたい**」と「**Vてほしい**」\\ ➣「**Vてもらいたい**」と「**Vてほしい**」\\
-**Vてほしい**行為を望んでいる相手がいてもいなくてもいい3、5 \\ +**Vてほしい**行為を望んでいる相手がいてもいなくてもいい \\ 
-**Vてもらいたい**:行為を望んでいる相手がいる\\ +)**親に**新しいけいたい電話を買ってほしい。\\ 
-例)#暖かくなってもらいたい。\\+)もう暖かくなってほしい。\\ 
 +**Vてもらいたい**:行為を望んでいる相手がいる\\ 
 +☞**#**:非文(正しくない文・不適切な文)を指す[[用語の説明|【用語の説明】]]\\ 
 +) **親に**新しいけいたい電話を買ってもらいたい。\\ 
 +例)#暖かくなってもらいたい。×\\
 ===== 確認問題 =====  ===== 確認問題 ===== 
-1 先生にレポートをほめて{a.さしあげた  b.いただいた}。\\+1 先生にレポートをほめて{a.さしあげた   b.いただいた}。\\
 2 母{a.に b.が}おべんとうを作ってもらった。\\ 2 母{a.に b.が}おべんとうを作ってもらった。\\
 3 漢字の読みかたがわからなかったので、友だち{a.が b.に}教えてもらった。\\ 3 漢字の読みかたがわからなかったので、友だち{a.が b.に}教えてもらった。\\
63vてもらう.1709280097.txt.gz · 最終更新: 2024/03/01 17:01 by kaken

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