56vてくれる
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56vてくれる [2025/05/06 10:58] – [文型を使う上で理解が必要な情報] kaken | 56vてくれる [2025/05/07 15:07] (現在) – [コラム] kaken | ||
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行 44: | 行 44: | ||
===== 機能 ===== | ===== 機能 ===== | ||
- | ==== 機能1★:[与え手=主語]が[わたし/わたしと同じグループの人=非主語]に(/のために)~を~てくれる(くださる) ==== | + | ==== 機能1★:[与え手=主語]が[わたし/わたしと同じグループの人=非主語(受け手)]に(/のために)~を~てくれる(くださる) ==== |
①与え手=あなた(2p.)→受け手=わたし(1p.)/わたしと同じグループの人(3p.)\\ | ①与え手=あなた(2p.)→受け手=わたし(1p.)/わたしと同じグループの人(3p.)\\ | ||
②与え手=~さん(3p.)→受け手=わたし(1p.)/わたしと同じグループの人(3p.)\\ | ②与え手=~さん(3p.)→受け手=わたし(1p.)/わたしと同じグループの人(3p.)\\ | ||
=== 機能1用例: === | === 機能1用例: === | ||
- | 例1.ペン、貸してくれる?→①\\ | + | 例1.ペン、**貸してくれる**?→①\\ |
- | 例2.誕生日に母がネックレスを買ってくれた。→②\\ | + | 例2.誕生日に母がネックレスを**買ってくれた**。→②\\ |
- | 例3.ジョンさんが(私の)娘に英語を教えてくれた。→②\\ | + | 例3.ジョンさんが(私の)娘に英語を**教えてくれた**。→②\\ |
- | 例4.夫が私のために旅行を計画してくれた。→②\\ | + | 例4.夫がわたしのために旅行を**計画してくれた**。→②\\ |
=== 機能1と使い分けが必要な文法・文型: === | === 機能1と使い分けが必要な文法・文型: === | ||
・Vてあげる(Vさしあげる、Vてやる)\\ | ・Vてあげる(Vさしあげる、Vてやる)\\ | ||
行 70: | 行 70: | ||
⑩受け手=~さん(3p.)←与え手=~さん(3p.)\\ | ⑩受け手=~さん(3p.)←与え手=~さん(3p.)\\ | ||
=== 機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例: === | === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例: === | ||
- | 例5.(わたしは)(あなたに)料理を手伝ってあげるよ。→③\\ | + | 例5.(わたしは)(あなたに)料理を**手伝ってあげる**よ。→③\\ |
- | 例6.(わたしは)田中さんに英語を教えてあげた。→④\\ | + | 例6.(わたしは)田中さんに英語を**教えてあげた**。→④\\ |
- | 例7.(あなたは)山田さんに誕生日に何を買ってあげますか。→⑤\\ | + | 例7.(あなたは)山田さんに誕生日に何を**買ってあげますか**。→⑤\\ |
- | 例8. 山本さんは奥さんに誕生日にネックレスを買ってあげた。→⑥\\ | + | 例8. 山本さんは奥さんに誕生日にネックレスを**買ってあげた**。→⑥\\ |
\\ | \\ | ||
- | 例9.20年前に、あなたに買ってもらったゆびわ、今でも大切にしている。→⑦\\ | + | 例9.20年前に、あなたに**買ってもらった**ゆびわ、今でも大切にしている。→⑦\\ |
- | 例10.このゆびわは去年の誕生日に主人に買ってもらった。→⑧\\ | + | 例10.このゆびわは去年の誕生日に主人に**買ってもらった**。→⑧\\ |
- | 例11.漢字はだれに教えてもらいましたか。→⑨\\ | + | 例11.漢字はだれに**教えてもらいましたか**。→⑨\\ |
- | 例12.アンナさんは山田さんに漢字の勉強を手伝ってもらいました。→⑩\\ | + | 例12.アンナさんは山田さんに漢字の勉強を**手伝ってもらいました**。→⑩\\ |
===== コラム ===== | ===== コラム ===== | ||
➣**Vてくださる: | ➣**Vてくださる: | ||
行 85: | 行 85: | ||
➣**省略**\\ | ➣**省略**\\ | ||
- | 「あなた」ということばは使わない。\\ | + | 「あなた」ということばは使わない。→cf.例1、例5,例7、例11\\ |
- | 「わたし」ということばはよく省略される。\\ | + | 「わたし」ということばはよく省略される。→cf.例1、例2、例5、例6、例9、例10\\ |
+ | |||
+ | ➣**動作の方向性**\\ | ||
+ | 「くれる」の使用は恩恵だけでなく、**動作の方向性を明確にする**ために重要である。\\ | ||
+ | 「くれる」を使わないと、動作がだれのために行われるかが不明となる。\\ | ||
+ | 例)友だちがペンを貸した。→だれにペンを貸したかが不明である。\\ | ||
+ | 例)友だちがペンを貸してくれた。→「「わたし」にペンを貸した」が明確である。\\ | ||
===== 確認問題 ===== | ===== 確認問題 ===== |
56vてくれる.1746496710.txt.gz · 最終更新: 2025/05/06 10:58 by kaken