日本語参照文法

初級日本語文法の総まとめ

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46vて

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46vて [2024/02/29 12:57] – [機能3★:理由(Vて~)] kaken46vて [2025/05/05 14:19] (現在) – [機能3★:理由(Vて~)] kaken
行 11: 行 11:
 ・1たり[[42たり〜たり|42[~たり~たり]]]、し[[30し|30[し]]]、Vてから[[53vてから|53[Vてから]]]、Vたあとで[[2あとで|2[あと(で)]]]\\ ・1たり[[42たり〜たり|42[~たり~たり]]]、し[[30し|30[し]]]、Vてから[[53vてから|53[Vてから]]]、Vたあとで[[2あとで|2[あと(で)]]]\\
 ・2Vながら[[74vながら|74[Vながら]]]、Vたまま[[104まま|104[まま] ]]\\ ・2Vながら[[74vながら|74[Vながら]]]、Vたまま[[104まま|104[まま] ]]\\
-・3から[[16から_理由_②|16[から]② ]]、ので[[86ので|86[ので] ]]\\+・3から(理由)[[16から_理由_②|16[から]② ]]、ので[[86ので|86[ので] ]]\\
 ・4Vてから[[53vてから|53[Vてから]]] ・4Vてから[[53vてから|53[Vてから]]]
 ===== 文型を使う上で理解が必要な情報 ===== ===== 文型を使う上で理解が必要な情報 =====
行 30: 行 30:
 ^  形  ^  グループ1  ^^^^  グループ2  ^^  グループ3  ^^ ^  形  ^  グループ1  ^^^^  グループ2  ^^  グループ3  ^^
 ^辞書形|か**<color #ed1c24>う</color>**|よ**<color #ed1c24>む</color>**|か**<color #ed1c24>く</color>** \\ ※い**<color #ed1c24>く</color>**\\ およ**<color #ed1c24>ぐ</color>**|はな**<color #ed1c24>す</color>**|たべ**<color #ed1c24>る</color>**|み**<color #ed1c24>る</color>**|する|くる| ^辞書形|か**<color #ed1c24>う</color>**|よ**<color #ed1c24>む</color>**|か**<color #ed1c24>く</color>** \\ ※い**<color #ed1c24>く</color>**\\ およ**<color #ed1c24>ぐ</color>**|はな**<color #ed1c24>す</color>**|たべ**<color #ed1c24>る</color>**|み**<color #ed1c24>る</color>**|する|くる|
-^て形|か**<color #ed1c24>って</color>**|よ**<color #ed1c24>んで</color>**|か**<color #ed1c24>いて</color>** \\ ※い**<color #ed1c24>って</color>**\\ およ**<color #ed1c24>いで</color>**|はな**<color #ed1c24>して</color>**|たべ**<color #ed1c24>て</color>**|み**<color #ed1c24>て</color>**|**<color #ed1c24>して</color>**|**<color #ed1c24>きて</color>**\\+^て形|か**<color #ed1c24>って</color>**|よ**<color #ed1c24>んで</color>**|か**<color #ed1c24>いて</color>** \\ ※い**<color #ed1c24>って</color>**\\ およ**<color #ed1c24>いで</color>**|はな**<color #ed1c24>して</color>**|たべ**<color #ed1c24>て</color>**|み**<color #ed1c24>て</color>**|**<color #ed1c24>て</color>**|**<color #ed1c24>て</color>**|**<color #ed1c24>きて</color>**\\
 \\ \\
 ・**前件/後件**[[⑬文のタイプ|⑬[文のタイプ]]]\\ ・**前件/後件**[[⑬文のタイプ|⑬[文のタイプ]]]\\
  前件=2節からなる複文の前の節\\  前件=2節からなる複文の前の節\\
- 後件=2節からなる複文の後の節+ 後件=2節からなる複文の後の節\\ 
 +\\ 
 ===== 機能 ===== ===== 機能 =====
 ==== 機能1★: 継起(Vて、Vて...V) ==== ==== 機能1★: 継起(Vて、Vて...V) ====
 === 機能1用例: ===  === 機能1用例: === 
-例1.朝、7時に起きて、顔を洗って、ごはんを食べて、学校に行く。 \\ +例1.朝、7時に**起きて**、顔を**洗って**、ごはんを**食べて**、学校に行く。 \\ 
-例2.きのう、7時に起きて、顔を洗って、ごはんを食べて、学校に行った。\\+例2.きのう、7時に**起きて**、顔を**洗って**、ごはんを**食べて**、学校に行った。\\
 === 機能1と使い分けが必要な文法・文型: === === 機能1と使い分けが必要な文法・文型: ===
 ・Vたり\\ ・Vたり\\
行 46: 行 48:
 ・Vたあとで ・Vたあとで
 === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例: === === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例: ===
-例3.日よう日は、そうじをしたり買い物をしたりする。 \\ +例3.日よう日は、そうじを**したり**買い物を**したり**する。 \\ 
-例4.先週の日よう日は、そうじをしたり買い物をしたりした。\\ +例4.先週の日よう日は、そうじを**したり**買い物を**したり**した。\\ 
-例5.沖縄に行ったし、海で泳いだし、楽しかった。\\ +例5.沖縄に行った****、海で泳いだ****、楽しかった。\\ 
-例6.歯をみがいてから、寝なさい。\\ +例6.歯を**みがいてから**、寝なさい。\\ 
-例7.授業が終わったあと(で)、映画を見に行く。+例7.授業が**終わったあと(で)**、映画を見に行く。
 === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い: ===  === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い: === 
-**Vて**Vの動きが続いて起きる\\ +**Vて**:・Vの動きが続いて起きる\\ 
-    Vの動き以外、他にはない\\ +   ・Vの動き以外、他にはない\\ 
-**Vたり**Vの動きがバラバラに起きる \\ +**Vたり**:・Vの動きがバラバラに起きる \\ 
-    Vの動き以外、他にはない\\ +         ・Vの動き以外、他にはない\\ 
-**し**:Vの動きが続いて起きるということではない(Vの動きは継起関係にない)\\ +**し**:Vの動きが続いて起きるということではない(Vの動きは継起関係にない)\\ 
-   「V1だけでなく、V2...も」という意味がある\\+          ・「V1だけでなく、V2...も」という意味がある\\
 **V1てからV2**:V1をするまでV2をしない。V1を強調する。V1とV2のできごとが継続する(V1のできごとの終了後に、引き続いてV2が起きる)\\ **V1てからV2**:V1をするまでV2をしない。V1を強調する。V1とV2のできごとが継続する(V1のできごとの終了後に、引き続いてV2が起きる)\\
 **V1たあとでV2**:V1とV2の時間の前後関係、動作の順 **V1たあとでV2**:V1とV2の時間の前後関係、動作の順
 ==== 機能2★: 付帯状況(Vて、V) ==== ==== 機能2★: 付帯状況(Vて、V) ====
 === 機能2用例: ===  === 機能2用例: === 
-例8.動画を見て、勉強した。\\ +例8.動画を**見て**、勉強した。\\ 
-例9.立って食べる。+例9.**立って**食べる。
 === 機能2と使い分けが必要な文法・文型: === === 機能2と使い分けが必要な文法・文型: ===
 ・Vながら\\ ・Vながら\\
 ・Vたまま ・Vたまま
 === 機能2と使い分けが必要な文法・文型の用例: === === 機能2と使い分けが必要な文法・文型の用例: ===
-例10.動画を見ながら勉強した。\\ +例10.動画を**見ながら**勉強した。\\ 
-例11.立ったまま食べる。+例11.**立ったまま**食べる。
 === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い: === === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い: ===
 **Vて**:方法・その状態で(どうやってそうするかを説明する)\\ **Vて**:方法・その状態で(どうやってそうするかを説明する)\\
-**Vながら**:前件と後件の動きが同時に起きる\\ +**Vながら**:前件と後件の動きが同時に起きる\\ 
-      動きが短い動詞と動きがない動詞(状態動詞)と一緒には使えない[[⑧動詞のタイプ|⑧[動詞のタイプ]]]\\ +      動きが短い動詞と動きがない動詞(状態動詞)と一緒には使えない[[⑧動詞のタイプ|⑧[動詞のタイプ]]]\\ 
-**Vたまま**:Vの動きが続いていて、もと/逆の状態に戻さない/変化しない\\ +**Vたまま**:Vの動きが続いていて、もと/逆の状態に戻さない/変化しない\\ 
-      動きがしばらく続く動詞とも動きが短い動詞(瞬間)動詞とも使える[[⑧動詞のタイプ|⑧[動詞のタイプ]]]\\+      動きがしばらく続く動詞とも動きが短い動詞(瞬間)動詞とも使える[[⑧動詞のタイプ|⑧[動詞のタイプ]]]\\
 \\ \\
-例) 立って食べる。→どのような方法で食べるかを説明する。\\+☞**#**:非文(正しくない文・不適切な文)を指す[[用語の説明|【用語の説明】]]\\ 
 +例)  立って食べる。→どのような方法で食べるかを説明する。\\
 例)#立ちながら食べる。→「立つ」:動きが短い動詞(瞬間動詞)なので×\\ 例)#立ちながら食べる。→「立つ」:動きが短い動詞(瞬間動詞)なので×\\
-例) 立ったままたべる。→立ってから「立っている」結果が生じる。その結果はしばらく続く。「座る」状態に戻さない+例)  立ったままたべる。→立ってから「立っている」結果が生じる。その結果はしばらく続く。「座る」状態に戻さない
 ==== 機能3★:理由(Vて~)  ==== ==== 機能3★:理由(Vて~)  ====
 === 機能3用例: === === 機能3用例: ===
-例12.事故があって、道がこんでいる。\\ +例12.事故が**あって**、道がこんでいる。\\ 
-例13.皆さんにお会いできてうれしいです。\\ +例13.皆さんにお会い**できて**うれしいです。\\ 
-例14.宿題を忘れてしまってすみません。+例14.宿題を忘れて**しまって**すみません。
 === 機能3と使い分けが必要な文法・文型: ==== === 機能3と使い分けが必要な文法・文型: ====
 ・Vから\\ ・Vから\\
 ・Vので ・Vので
 === 機能3と使い分けが必要な文法・文型の用例: === === 機能3と使い分けが必要な文法・文型の用例: ===
-例15.事故があったから、道がこんでいる。\\ +例15.事故があった**から**、道がこんでいる。\\ 
-例16.事故があったので、道がこんでいる。+例16.事故があった**ので**、道がこんでいる。
 === 機能3と使い分けが必要な文法・文型の違い: === === 機能3と使い分けが必要な文法・文型の違い: ===
 ^前件^後件^文型^〇/×^ ^前件^後件^文型^〇/×^
行 99: 行 102:
 |:::|:::|ので|〇| |:::|:::|ので|〇|
 |:::|:::|Vて|×|\\ |:::|:::|Vて|×|\\
 +☞**#**:非文(正しくない文・不適切な文)を指す[[用語の説明|【用語の説明】]]\\
 例)  事故があったから、道がこんでいる。 \\ 例)  事故があったから、道がこんでいる。 \\
 例)  事故があったので、道がこんでいる。 \\ 例)  事故があったので、道がこんでいる。 \\
行 104: 行 108:
 例)  日本語が上手になったから、**アルバイトを始めようと思う**。 \\  例)  日本語が上手になったから、**アルバイトを始めようと思う**。 \\ 
 例)  日本語が上手になったので、**アルバイトを始めようと思う**。     \\ 例)  日本語が上手になったので、**アルバイトを始めようと思う**。     \\
-例)# 日本語が上手になって、**アルバイトを始めようと思う**。+例)# 日本語が上手になって、**アルバイトを始めようと思う**。×
  
 後ろに謝罪が来る場合:\\ 後ろに謝罪が来る場合:\\
-例)# 宿題を忘れてしまったから、すみません。\\ +例)# 宿題を忘れてしまったから、すみません。×\\ 
-例)# 宿題を忘れてしまったので、すみません。\\ +例)# 宿題を忘れてしまったので、すみません。×\\ 
-例)  宿題を忘れてしまって、すみません。\\+例)    宿題を忘れてしまって、すみません。\\
  
 後ろに依頼が来る場合:\\ 後ろに依頼が来る場合:\\
-例)# 両親が来るから,明日の授業は休ませてください。←(失礼な言い方)\\ +例)# 両親が来るから,明日の授業は休ませてください。×←(失礼な言い方)\\ 
-例)  両親が来るので,明日の授業は休ませてください。\\ +例)   両親が来るので,明日の授業は休ませてください。\\ 
-例)# 両親が来て,明日の授業は休ませてください。 +例)# 両親が来て,明日の授業は休ませてください。× 
 ==== 機能4★: 起点(Vて、V) ====  ==== 機能4★: 起点(Vて、V) ==== 
 === 機能4用例: === === 機能4用例: ===
-例17.今年は、日本に来て、10年になる。 +例17.今年は、日本に**来て**、10年になる。 
 === 機能4と使い分けが必要な文法・文型: === === 機能4と使い分けが必要な文法・文型: ===
 ・Vてから  ・Vてから 
 === 機能4と使い分けが必要な文法・文型の用例: === === 機能4と使い分けが必要な文法・文型の用例: ===
-例18.今年は、日本に来てから、10年になる。 +例18.今年は、日本に**来てから**、10年になる。 
 === 機能4と使い分けが必要な文法・文型の違い: === === 機能4と使い分けが必要な文法・文型の違い: ===
 ※「**Vて**」「**Vてから**」の大きな違いはないが、「**Vてから**」を使ったほうが起点がよりはっきりする。  ※「**Vて**」「**Vてから**」の大きな違いはないが、「**Vてから**」を使ったほうが起点がよりはっきりする。 
46vて.1709179070.txt.gz · 最終更新: 2024/02/29 12:57 by kaken

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