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43だろう

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行 13: 行 13:
 ==== 機能1 ★:話し手の推測 ==== ==== 機能1 ★:話し手の推測 ====
 === 機能1用例: === === 機能1用例: ===
-例1.あの人は外国人だろう。 \\ +例1.あの人は外国人**だろう**。 \\ 
-例2.あの人は日本人じゃないだろう。 \\ +例2.あの人は日本人じゃない**だろう**。 \\ 
-例3.田中さんはやさいがきらいだろう。 \\ +例3.田中さんはやさいがきらい**だろう**。 \\ 
-例4.きょう、雨がふるだろう。+例4.きょう、雨がふる**だろう**
 === 機能1と使い分けが必要な文法・文型: === === 機能1と使い分けが必要な文法・文型: ===
 ・でしょう\\ ・でしょう\\
行 23: 行 23:
 ・そうだ【様態】\\ ・そうだ【様態】\\
 === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い: === === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い: ===
-**だろう:**話し手の推量(話し手があることを根拠として予想していること)を言うときに使う。**話し手の予想****が** +**だろう:**話し手の推量(話し手があることを根拠として予想していること)を言うときに使う。**<color #00a2e8>話し手の予想****が****正しいと話し手が思ってい****る</color>**ときに使う。**<color #ed1c24>「あることが起きる予想」が正しい場合と正しくない場合には使えない</color>**。→例6 \\
-**正しいと話し手が思ってい****る**ときに使う。「あることが起きる予想」が正しい場合と正しくない場合には使えない。→例6 \\+
 普通体の書きことばと、主に男性がていねいではない話しことばで使う。\\ 普通体の書きことばと、主に男性がていねいではない話しことばで使う。\\
-例5. 家の前に田中さんの車がある【根拠】。田中さんは家にいるだろう【話し手の推量】。 \\ +☞**#**:非文(正しくない文・不適切な文)を指す[[用語の説明|【用語の説明】]]\\ 
-例6.#雨が降るだろうし、降らないだろう。\\+例5. 家の前に田中さんの車がある【根拠】。田中さんは家にいる**だろう**【話し手の推量】。 \\ 
 +例6.#雨が降るだろうし、降らないだろう。×\\
 \\ \\
-**でしょう:**話し手の推量(話し手があることを根拠として予想していること)を言うときに使う。**話し手の予想 が正しいと話し手が思っ****ている**ときに使う。「あることが起きる予想」が正しい場合と正しくない場合には使えない。→例8\\+**でしょう:**話し手の推量(話し手があることを根拠として予想していること)を言うときに使う。**<color #00a2e8>話し手の予想が正しいと話し手が思っ****ている</color>**ときに使う。**<color #ed1c24>「あることが起きる予想」が正しい場合と正しくない場合には使えない</color>**。→例8\\
 「だろう」よりていねいな話しことば。\\ 「だろう」よりていねいな話しことば。\\
-例7. 家の前に田中さんの車がある【根拠】。田中さんは家にいるでしょう【話し手の推量】。 \\ +☞**#**:非文(正しくない文・不適切な文)を指す[[用語の説明|【用語の説明】]]\\ 
-例8.#雨が降るでしょうし、降らないでしょう。\\+例7. 家の前に田中さんの車がある【根拠】。田中さんは家にいる**でしょう**【話し手の推量】。 \\ 
 +例8.#雨が降るでしょうし、降らないでしょう。×\\
 \\ \\
 **と思う:**話し手の意見、主観的な考えを言うときに使う。 \\ **と思う:**話し手の意見、主観的な考えを言うときに使う。 \\
-例9.田中さんは家にいると思う【話し手の主観的な考え】。\\+例9.田中さんは家にいる**と思う**【話し手の主観的な考え】。\\
 \\ \\
-**かもしれない:**「あることが起きる可能性がある」という話し手の推量を表す。「あることが起きる可能性」は 「だろう/でしょう」より低い。また、「あることが起きる可能性」が正しい場合も、正しくない場合も使える。→例11 \\ +**かもしれない:**「あることが起きる可能性がある」という話し手の推量を表す。「あることが起きる可能性」は 「だろう/でしょう」より低い。また、**<color #ed1c24>「あることが起きる可能性」が正しい場合も、正しくない場合も使える</color>**。→例11 \\ 
-例10.田中さんは家にいるかもしれない【あることの可能性についての話し手の推量】。 \\ +例10.田中さんは家にいる**かもしれない**【あることの可能性についての話し手の推量】。 \\ 
-例11.雨が降るかもしれないし、降らないかもしれない。\\+例11.雨が**降る****かもしれない**し、**降らないかもしれない**。\\
 \\ \\
 **そうだ**:話し手が兆候や外観から人・ものの様子やできごとが起こる可能性について判断する(予想する)。\\ **そうだ**:話し手が兆候や外観から人・ものの様子やできごとが起こる可能性について判断する(予想する)。\\
行 45: 行 46:
          ②できごとがこれから(すぐ/今にも)起こる可能性【直前】→例13\\          ②できごとがこれから(すぐ/今にも)起こる可能性【直前】→例13\\
 「**Aそうだ**」:外観からの今の様子についての推測→例15、例16\\ 「**Aそうだ**」:外観からの今の様子についての推測→例15、例16\\
-例12.きょう、雨が降りそうだ。\\ +例12.きょう、雨が**降りそうだ**。\\ 
-例13.本がたなから(すぐ/今にも)落ちそうだ。\\ +例13.本がたなから(すぐ/今にも)**落ちそうだ**。\\ 
-例14.このパソコンは古いですが、まだ使えそうです。\\ +例14.このパソコンは古いですが、まだ**使えそうです**。\\ 
-例15.このケーキはおいしそうだ。\\ +例15.このケーキは**おいしそうだ**。\\ 
-例16.田中さんは、ひまそうだ。+例16.田中さんは、**ひまそうだ**
 ==== 機能2★: 確認(上昇調のイントネーション↗で用いる) ==== ==== 機能2★: 確認(上昇調のイントネーション↗で用いる) ====
 === 機能2用例: === === 機能2用例: ===
-例17.このくだものはおいしいだろう。↗+例17.このくだものはおいしい**だろう**。↗
 === 機能2と使い分けが必要な文法・文型: === === 機能2と使い分けが必要な文法・文型: ===
 ・でしょう  ・でしょう 
 === 機能2と使い分けが必要な文法・文型の違い: ===  === 機能2と使い分けが必要な文法・文型の違い: === 
-「だろう」と「でしょう」の大きな違いはない。「でしょう」は「だろう」よりていねいな話しことば。また、話しことばでは主に男性が使う「だろう」となることもある+「だろう」と「でしょう」の大きな違いはない。\\ 
 +「でしょう」は「だろう」よりていねいな話しことば。\\ 
 +また、話しことばでは男性が「だろう」を使うことが多い
 === 機能2と使い分けが必要な文法・文型の用例: === === 機能2と使い分けが必要な文法・文型の用例: ===
-例18.このくだものはおいしいでしょう。↗\\ +例18.このくだものはおいしい**でしょう**。↗\\ 
-例19.今夜、田中さんのバースデイパーティーに行くでしょう。↗+例19.今夜、田中さんのバースデイパーティーに行く**でしょう**。↗
 ===== コラム➣ ===== ===== コラム➣ =====
 ➣「だろう」と間違いやすい文型:「はずだ」\\ ➣「だろう」と間違いやすい文型:「はずだ」\\
43だろう.1709276902.txt.gz · 最終更新: 2024/03/01 16:08 by kaken

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