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--- 41たら [2024/02/26 18:26] – [文型を使う上で理解が必要な情報] kaken
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 ==== 用法１★【仮定条件】：未来のできごとについて、前件のできごと（～たら）が成立するときに、後件のできごとも成立する。前件のできごとが成立しないときには、後件のできごとも成立しない。 ====
 === 機能１用法１用例： ===
-例１．（もし）あした、雨が降ったら、ピクニックは中止だ。\\
+例１．（もし）あした、雨が**降ったら**、ピクニックは中止だ。\\
-例２．（もし）あした、雨が降らなかったら、ピクニックに行こう。\\
+例２．（もし）あした、雨が**降らなかったら**、ピクニックに行こう。\\
-例３．（もし）暑かったら、エアコンをつけてください。\\
+例３．（もし）**暑かったら**、エアコンをつけてください。\\
-例４．（もし）日よう日、ひまだったら、遊びに来てください。\\
+例４．（もし）日よう日、**ひまだったら**、遊びに来てください。\\
-例５．（もし）あした、いい天気だったら、山に行く。
+例５．（もし）あした、いい**天気だったら**、山に行く。
 === 機能１用法１と使い分けが必要な文法・文型： ===
 ・と\\
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 ・なら
 === 機能１用法１と使い分けが必要な文法・文型の用例 ===
-例６．このボタンを押すと、ジュースが出る。\\
+例６．このボタンを**押すと**、ジュースが出る。\\
-例７．春になると、さくらの花が咲く。\\
+例７．春に**なると**、さくらの花が咲く。\\
-例８．（もし）あした、雨が降れば、ピクニックは中止だ。\\
+例８．（もし）あした、雨が**降れば**、ピクニックは中止だ。\\
-例９．（もし）暑ければ、エアコンをください。\\
+例９．（もし）**暑ければ**、エアコンをつけてください。\\
-例１０．（もし）田中さんもパーティーに行くなら、私も行く。
+例１０．（もし）田中さんもパーティーに**行くなら**、私も行く。
 \\
 **※<color #ed1c24>「たら」「と」「ば」「なら」の使い分けについて、ページの下の「機能１と使い分けが必要な文法・文型の違い」を参照</color>**
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 \\
 === 機能１用法２用例： ===
-例１１．授業が終わったら、映画を見に行く。\\
+例１１．授業が**終わったら**、映画を見に行く。\\
-例１２．夏休みになったら、国へ帰る。
+例１２．夏休みに**なったら**、国へ帰る。
 === 機能１用法２と使い分けが必要な文法・文型： ===
 ・Vたあとで\\
 ・Vてから
 === 機能１用法２と使い分けが必要な文法・文型の用例 ===
-例１３．授業が終わったあとで、映画を見に行く。\\
+例１３．授業が**終わったあとで**、映画を見に行く。\\
-例１４．授業が終わってから、映画を見に行く。\\
+例１４．授業が**終わってから**、映画を見に行く。\\
 **※<color #ed1c24>「たら」「Vたあとで」「Vてから」の使い分けについて、ページの下の「機能１と使い分けが必要な文法・文型の違い」を参照</color>**
 ==== 用法３★★【発見・おどろき】：話し手が予想しなかったことを伝える ====
-※後件の「V」は、**た**形\\
+※後件の「V」は、**<color #00a2e8>た</color>**形\\
 === 機能１用法３用例： ===
-例１５．部屋に入ったら、ネコがいた。\\
+例１５．部屋に**入ったら**、ネコが<color #00a2e8>いた</color>。\\
-例１６．窓を開けたら、虫が入ってきた。
+例１６．窓を**開けたら**、虫が<color #00a2e8>入ってきた</color>。
 === 機能１用法３と使い分けが必要な文法・文型： ===
 ・と
 === 機能１用法３と使い分けが必要な文法・文型の用例 ===
-例１７．部屋に入ると、ネコがいた。\\
+例１７．部屋に**入ると**、ネコが<color #00a2e8>いた</color>。\\
-例１８．窓を開けると、虫が入ってきた。\\
+例１８．窓を**開けると**、虫が<color #00a2e8>入ってきた</color>。\\
 **※<color #ed1c24>「たら」「と」の使い分けについて、ページの下の「機能１と使い分けが必要な文法・文型の違い」を参照</color>**
 ==== 用法４★★【反事実】：実際に起こった（起こらなかった）ことを仮定して、その場合、「こうなっただろう」ということを仮定する。仮定することは現実と異なる。 ====
-※後件の「V」は、**た**形\\
+※後件の「V」は、**<color #00a2e8>た</color>**形\\
-※後件に「だろう」、「はず」、「のに」をよく使う。
+※後件に「<color #00a2e8>だろう</color>」、「<color #00a2e8>はず</color>」、「<color #00a2e8>のに</color>」をよく使う。
 === 機能１用法４用例： ===
-例１９．【仮定】あの飛行機に乗っていたら、死んでいた（だろう）。→【現実】あの飛行機に乗らなかったので、死ななかった。\\
+例１９．【仮定】あの飛行機に**乗っていたら**、<color #00a2e8>死んでいた（だろう）</color>。→【現実】あの飛行機に乗らなかったので、死ななかった。\\
-例２０．【仮定】あと10分早く家を出ていたら、電車に間に合った（のに）。→【現実】10分早く家を出なかったので、電車に間に合わなかった。
+例２０．【仮定】あと10分早く家を**出ていたら**、電車に<color #00a2e8>間に合った（のに）</color>。→【現実】10分早く家を出なかったので、電車に間に合わなかった。
 === 機能１用法４と使い分けが必要な文法・文型： ===
 ・ば\\
 ・なら
 === 機能１用法４と使い分けが必要な文法・文型の用例 ===
-例２１．あの飛行機に乗っていれば、死んでいた（だろう）。\\
+例２１．あの飛行機に**乗っていれば**、<color #00a2e8>死んでいた（だろう）</color>。\\
-例２２．あと10分早く家を出ていれば、電車に間に合った（のに）。\\
+例２２．あと10分早く家を**出ていれば**、<color #00a2e8>電車に間に合った（のに）</color>。\\
-例２３．あのとき、私も行っていたなら、田中さんに会えた（のに）。\\
+例２３．あのとき、私も**行っていたなら**、田中さんに<color #00a2e8>会えた（のに）</color>。\\
 **※<color #ed1c24>「たら」「ば」「なら」の使い分けについて、ページの下の「機能１と使い分けが必要な文法・文型の違い」を参照</color>**
 === 機能１と使い分けが必要な文法・文型の違い： ===
-**１）「と」・「ば」・「なら」と「たら」**\\
+**１）「と」、「ば」、「なら」と「たら」**\\
-**・「と」：一般的条件（必然的な結果）；習慣・反復；発見**\\
+**・「と」：一般的条件（必然的な関係）；習慣・反復；発見**\\
 ①前件と後件に時間的前後関係がある：前件→後件（例６）\\
 ②反復性のあるできごと（例７）\\
 ③後件に意志表現が使われない\\
 ④話しことばでも書きことばでも使われる\\
-**・「ば」：仮定条件；一般的条件（必然的な結果）；習慣・反復；反事実**\\
+**・「ば」：仮定条件；一般的条件（必然的な関係）；習慣・反復；反事実**\\
 ①前件と後件に時間的前後関係がある：前件→後件（例８，例９）\\
 ②1回のできごとにも反復性のある出来事にも使える\\
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 　例）春になれば、桜が咲く。→反復性のあるできごと\\
 ③後件に意志表現が使われない\\
-※ただ、状態の場合は、使える。\\
+※ただし、前件が状態の場合は、使える。\\
 　例）お金があれば、旅行に行きたい。\\
 　例）あした、ひまなら（ば）、映画を見に行きたい。\\
 　例）いい人なら（ば）、結婚してください。\\
 ④書きことば（「改まった文体」）でよく使われる\\
-**・「なら」：トピック（「は」と同じ）；仮定条件；反事実**\\
+**・「なら」：主題（「は」と同じ）；仮定条件；反事実**\\
 ①前件と後件に時間的前後関係はない（例１０）\\
 ②後件に意志表現を使うことができる\\
 　例）田中さんが行くなら、私も行きたい。\\
 ③話しことばでも書きことばでも使われる\\
-**・「たら」：仮定条件；確定条件；発見；反事実；※一般的条件（必然的な結果）；※習慣・反復**\\
+**・「たら」：仮定条件；確定条件；発見；反事実；※一般的条件（必然的な関係）；※習慣・反復**\\
 ①前件と後件に時間的前後関係がある：前件→後件（例１１）\\
 ②1回のできごと\\
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 ※話しことばでは、「一般条件」にも「習慣・反復」にも使える\\
 　例）30歳を超えたら、おばさんになっている。
+\\
 \\
 　　　　　　　　　　　　　　　　**まとめ**
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 |仮定条件|〇| |〇|〇|
 |確定条件（あとで）|〇| | | |
-|一般的条件（必然的な結果）|△|〇|〇| |
+|一般的条件（必然的な関係）|△|〇|〇| |
 |発見|〇|〇| | |
 |反事実|〇| |〇|〇|
-|1回のできごと|〇| | | |
+|1回のできごと|〇| |〇| |
 |習慣・反復|△|〇|〇| |
-|話ことばで使われる|〇|〇|〇|〇|
+|話ことばで使われる|◎|〇|〇|〇|
-|書きことばで使われる|〇|〇|〇|〇|
+|書きことばで使われる|〇|〇|◎|〇|
 |前件と後件に時間的前後関係がある|〇|〇|〇| |
 |後件の形に意志表現が使える|〇|　|△|〇|
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 例）部屋に入ったら、ネコがいた。\\
 例）部屋に入ると、ネコがいた。\\
-**・「と」、「ば」：一般的条件（必然的な結果）**\\
+**・「と」、「ば」：一般的条件（必然的な関係）**\\
-例）春になるとさくらが咲く。\\
+例）春になると、さくらが咲く。\\
-例）春になればさくらが咲く。\\
+例）春になれば、さくらが咲く。\\
 \\
 **【１つの形式】しか使えない**\\
 **・「たら」：確定条件（あとで）**\\
 例）クラスが終わったら、映画を見に行く。\\
-**・「たら」：一般的条件（必然的な結果）**\\
+**・「たら」：一般的条件（必然的な関係）**\\
 ※後件が「**悪い結果**」の場合、「**ば**」が使えない。\\
 　例）これを飲んだら、もっとお腹が痛くなりますよ。〇\\
@@ 行 150: / 行 151: @@
 　例）この薬を飲んだら、お腹が治りますよ。〇\\
 　例）この薬を飲めば、お腹が治りますよ。〇\\
-**・「なら」：トピック**\\
+**・「なら」：主題**\\
 例）すしなら、「タマずし」がおいしい。\\
 **・「なら」：前件と後件の時間的前後関係が逆になっている場合**\\
-例）引っ越しするなら、そろそろ、部屋を探したほうがいい。【あとにする】**前件**（引っ越しする）←【さきにする】**後件**（部屋を探す）\\
+例）引っ越しするなら、そろそろ、部屋を探したほうがいい。**前件**【あとからする】（引っ越しする）←**後件**【さきにする】（部屋を探す）\\
 cf.「**たら**」と「**なら**」\\
-例）飲んだら、乗るな。【さきにする】**前件**（飲む）→【あとにする】**後件**（乗る）\\
+例）飲んだら、乗るな。**前件**【さきにする】（飲む）→**後件**【あとからする】（乗る）\\
-例）乗るなら、飲むな。【あとにする】**前件**（乗る）←【さきにする】**後件**（飲む）\\
+例）乗るなら、飲むな。**前件**【あとからする】（乗る）←**後件**【さきにする】（飲む）\\
 \\
-**２）「Vたあとで」・「Vてから」と「たら」**\\
+**２）「Vたあとで」、「Vてから」と「たら」**\\
-**「Vたあとで」・「Vてから」：時間的前後関係**\\
+**「Vたあとで」、「Vてから」：時間的前後関係**\\
 **「たら」：時間的前後関係＋条件**\\
 例）ごはんを食べたあとで、「ごちそうさまです」と言います。→ごはんを食べる。そのあと、「ごちそうさまです」という。\\
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 ===== コラム =====
 ➣「たら」を使った表現\\
-・「**Vたらいい**」：①勧めや助言　②願望\\
+・「**Vたらいい**」：①勧めや助言、②願望\\
 例）Q：旅行には、何を持っていったらいいですか。　A：ぼうしを持っていったらいいです。←①\\
 例）頭がいたいならもう帰ったらいいです。←①\\
@@ 行 174: / 行 175: @@
 \\
 ➣「**たら**」と「**ても**」[[61ても_でも|61[ても／でも]]]\\
-例）時間があっても、行きません。\\
 例）時間があったら、行きます。\\
+例）時間があっても、行きません。\\
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 ５ ｛a.もし３時になったら行きましょう　b.３時になったら行きましょう｝。
 ====== 確認問題の説明 ======
-cf.機能1用法２\\
+cf.機能1用法１\\
 cf.機能1用法２\\
 cf.〈形式の置き換え〉\\
 cf.機能1用法３\\
 cf.機能1用法２