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--- 35そうだ_伝聞_② [2024/02/16 17:22] – [コラム] kaken
+++ 35そうだ_伝聞_② [2025/05/02 14:29] (現在) – kaken
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-====== 35[そうだ]② ======
+====== 35[そうだ]（伝聞）② ======
 ===== 基本情報 =====
 旧JLPT該当級：3\\
 品詞： 助動詞[[用語の説明|【用語の説明】]]\\
-前接：Ｎ（名詞）／Ａ（形容詞）／Ｖ（動詞）普通形[[文体|[文体]]]\\
+前接：Ｎ（名詞）／Ａ（形容詞）／Ｖ（動詞）普通形[[文体|⑩[文体]]]\\
 意味：伝聞
 ===== 使い分けが必要な文法・文型 =====
@@ 行 14: / 行 14: @@
 **話し手が他の人から聞いたり、本で読んだりした情報（客観的な根拠）を伝える。**
 === 機能１用例： ===
-例１．きのう、北海道で地震があったそうだ。\\
+例１．きのう、北海道で地震が**あったそうだ**。\\
-例２．今年は、雪が少ないそうだ。\\
+例２．今年は、雪が**少ないそうだ**。\\
-例３．田中さんは、今週末、ひまだそうだ。\\
+例３．田中さんは、今週末、**ひまだそうだ**。\\
-例４．山田さんのとなりにいる人は山田さんの弟だそうだ。
+例４．山田さんのとなりにいる人は山田さんの**弟だそうだ**。
 === 機能１と使い分けが必要な文法・文型： ===
 ・という\\
@@ 行 24: / 行 24: @@
 ・そうだ（様態）
 === 機能１と使い分けが必要な文法・文型の用例： ===
-例５．きのう、北海道で地震があったという。\\
+例５．きのう、北海道で地震が**あったという**。\\
-例６．学生に、「レポートを出してください」と言った。\\
+例６．学生に、「レポートを出してください」**と言った**。\\
-例７．今年は、雪が少ないという／といわれている。\\
+例７．今年は、雪が**少ないという／といわれている**。\\
-例８．きのう、北海道で地震があったらしい。\\
+例８．きのう、北海道で地震が**あったらしい**。\\
-例９．今年は、雪が少ないらしい。\\
+例９．今年は、雪が**少ないらしい**。\\
-例１０．田中さんは、今週末、ひまらしい。\\
+例１０．田中さんは、今週末、**ひまらしい**。\\
-例１１．山田さんのとなりにいる人は山田さんの弟らしい。\\
+例１１．山田さんのとなりにいる人は山田さんの**弟らしい**。\\
-例１２．きょう、雨が降るようだ。\\
+例１２．きょう、雨が**降るようだ**。\\
-例１３．部屋の電気がついていないので、山田さんはまだ帰っていないようだ。\\
+例１３．部屋の電気がついていないので、山田さんはまだ**帰っていないようだ**。\\
-例１４．子どもがケーキをおいしそうに食べている。そのケーキはおいしいようだ。\\
+例１４．子どもがケーキをおいしそうに食べている。そのケーキは**おいしいようだ**。\\
-例１５．山田さんはお酒が好きなようだ。\\
+例１５．山田さんはお酒が**好きなようだ**。\\
-例１６．あの人は日本語がわからない。外国人のようだ。\\
+例１６．あの人は日本語がわからない。**外国人のようだ**。\\
-例１７．きょう、雨が降りそうだ。\\
+例１７．きょう、雨が**降りそうだ**。\\
-例１８．本がたなから（すぐ／今にも）落ちそうだ。\\
+例１８．本がたなから（すぐ／今にも）**落ちそうだ**。\\
-例１９．このパソコンは古いですが、まだ使えそうです。\\
+例１９．このパソコンは古いですが、まだ**使えそうです**。\\
-例２０．このケーキはおいしそうだ。\\
+例２０．このケーキは**おいしそうだ**。\\
-例２１．田中さんは、ひまそうだ。
+例２１．田中さんは、**ひまそうだ**。
 === 機能１用法１と使い分けが必要な文法・文型の違い： ===
 **そうだ【伝聞】**：話し手が他の人から聞いたり、本で読んだりした情報（客観的な根拠）を伝えるのに使う。話すときに使う。\\
 **という**：一般的に言われていることを述べるのに使う。書くときに使う。\\
 　　　　間接話法（例５）にも直接話法（例６）にも使う。\\
-**らしい**：**【伝聞】「そうだ」**と**「ようだ」**の中間。**【伝聞】そうだより**「**伝聞**」のニュアンスが弱い。\\
+**らしい**：①**「そうだ」（伝聞）**と**「ようだ」**の中間。　**「そうだ」（伝聞）**より**「伝聞」**のニュアンスが弱い。\\
-　　　　話し手が他の人から聞いたり、本で読んだりした情報（客観的な根拠）に自分の判断を加えて伝えるのに使う。\\
+　　　　　話し手が他の人から聞いたり、本で読んだりした情報（客観的な根拠）に自分の判断を加えて情報を伝えるのに使う。\\
-※無責任なニュアンスを帯びやすいので、責任を持って、判断を述べなければならない場合には不適切である。（『初級を教えるための日本語文法ハンドブック』p.132）\\
+　　　　　※無責任なニュアンスを帯びやすいので、責任を持って、判断を述べなければならない場合には不適切である。\\
-例）【医者が患者に】＃胃が弱っているらしいです。薬を飲んでください。\\
+　　　　　☞**＃**：非文（正しくない文・不適切な文）を指す[[用語の説明|【用語の説明】]]\\
-例）【医者が患者に】　胃が弱っているようです。薬を飲んでください。\\
+　　　　　　例）【医者が患者に】＃かぜらしいです。薬を飲んでください。×\\
+　　　　　　例）【医者が患者に】　かぜのようです。薬を飲んでください。\\
+　　　　②（Nらしい）そのものの典型的な性質をもっている【比況】\\
+　　　　　例）子どもらしい子ども\\
 **ようだ**：①根拠に基づく話し手の判断・推量を表すのに使う。【判断／推量】\\
-　　　　②他のものに例えるときに使う。【比況】\\
+　　　　②（Nのようだ）他のものに例えるときに使う。【比況】\\
+　　　　　例）あの子は人形のようだ。\\
 **そうだ【様態】**：①話し手が兆候や外観から人・ものの様子やできごとが起こる可能性について判断する・予想するのに使う。\\
-　　　　　　　　②できごとがこれから（すぐ／今にも）起こる可能性【直前】\\
+　　　　　　　 ②できごとがこれから（すぐ／今にも）起こる可能性【直前】\\
+\\
+➣後続：N（名詞）／V（動詞）に接続できる\\
+**「そう」**（伝聞）後続はない。\\
+\\
+**「そう」**（様態）\\
+・～**そうな**__N__\\
+例）おいし**そうな**__ケーキ__\\
+・～**そうに**__V__\\
+例）おいし**そうに**__食べる__\\
+\\
+**「ようだ」**\\
+・～**ような**__N__\\
+例）人形の**ような**__赤ちゃん__\\
+・～**ように**__V__\\
+例）ロボットの**ように**__動く__\\
+\\
+**「らしい」**\\
+・～**らしい**__N__\\
+例）子ども**らしい**__子ども__\\
+・～**らしく**__V__\\
+例）子ども**らしく**__遊ぶ__\\
+\\
+**「という」**\\
+・～**という**__N__\\
+例）たなか**という**__人__\\
+\\
 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　**まとめ**
 ^ ^  前接  ^^  後続  ^  意味  ^^^^
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 例）ニュースによると、きのう、北海道で地震があったそうだ。\\
 \\
-➣過去形（そうだった）・否定形（そうではない）・疑問形（そうですか）は**ない**。\\
+➣・過去形（そうだった）\\
+　・否定形（そうではない）\\
+　・疑問形（そうですか）は**ない**。\\
 ====== 確認問題 ======
-１ A：田中さん聞いたんだけど、山田さんは、来月、留学に｛a.行きそうだ　b.行くそうだ｝。　B:ええ、そうなんだ。\\
+１ A：田中さんに聞いたんだけど、山田さんは、来月、留学に｛a.行きそうだ　b.行くそうだ｝。　B:ええ、そうなんだ。\\
 ２ 山田さんのとなりにいる人は木村さんのガールフレンド｛a.そう　b.だそう｝だ。\\
 ３ ヤンさん、｛a.うれしそうだ　b.うれしいそうだ｝。何かいいことでもあったのかな。