31しか_〜ない
差分
このページの2つのバージョン間の差分を表示します。
両方とも前のリビジョン前のリビジョン次のリビジョン | 前のリビジョン | ||
31しか_〜ない [2024/02/16 14:51] – [コラム] kaken | 31しか_〜ない [2025/05/06 13:37] (現在) – [基本情報] kaken | ||
---|---|---|---|
行 2: | 行 2: | ||
===== 基本情報 ===== | ===== 基本情報 ===== | ||
旧JLPT該当級:4\\ | 旧JLPT該当級:4\\ | ||
- | 品詞: 取り立て助詞[[用語の説明|【用語の説明】]]\\ | + | 品詞: 取り立て助詞[[用語の説明|【用語の説明】]][[①助詞|①[助詞]]]\\ |
前接: N(名詞)[[用語の説明|【用語の説明】]]\\ | 前接: N(名詞)[[用語の説明|【用語の説明】]]\\ | ||
意味: 限定 | 意味: 限定 | ||
行 11: | 行 11: | ||
==== 機能1★: 限定 ==== | ==== 機能1★: 限定 ==== | ||
=== 機能1用例: === | === 機能1用例: === | ||
- | 例1.30分しか勉強しなかった。\\ | + | 例1.30分**しか**勉強**しなかった**。\\ |
- | 例2.パーティーには田中さんしか来なかった。 | + | 例2.パーティーには田中さん**しか来なかった**。 |
=== 機能1と使い分けが必要な文法・文型: === | === 機能1と使い分けが必要な文法・文型: === | ||
・だけ\\ | ・だけ\\ | ||
・ばかり | ・ばかり | ||
=== 機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例: === | === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例: === | ||
- | 例3.30分だけ勉強した。\\ | + | 例3.30分**だけ**勉強した。\\ |
- | 例4.パーティーには田中さんだけ来た。\\ | + | 例4.パーティーには田中さん**だけ**来た。\\ |
- | 例5.やさいだけ食べなかった。\\ | + | 例5.やさい**だけ**食べなかった。\\ |
- | 例6.子どもは甘いものばかり食べている。 | + | 例6.子どもは甘いもの**ばかり**食べている。 |
=== 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い: === | === 機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い: === | ||
**しか~ない**:限度(否定的な述べ方)→不十分である\\ | **しか~ない**:限度(否定的な述べ方)→不十分である\\ | ||
行 26: | 行 26: | ||
**だけ**:限度(肯定的な述べ方)\\ | **だけ**:限度(肯定的な述べ方)\\ | ||
例)田中さんだけ来た。→他の人は来なかった。\\ | 例)田中さんだけ来た。→他の人は来なかった。\\ | ||
- | **ばかり**:多い\\ | + | **ばかり**:Nが多い\\ |
例)甘いものばかり食べている。→食べているもので、甘いものが多い。\\ | 例)甘いものばかり食べている。→食べているもので、甘いものが多い。\\ | ||
※「**だけ**」と「**しか~ない**」の意味はほぼ同じだが、「限定」を強調したい場合は、「しか~ない」を使う。\\ | ※「**だけ**」と「**しか~ない**」の意味はほぼ同じだが、「限定」を強調したい場合は、「しか~ない」を使う。\\ | ||
行 32: | 行 32: | ||
※「**だけ**」と「**ばかり**」は意味が似ているが、「だけ」は限定の意味を表し、「ばかり」は「限定されていることが多い」という意味を表す。 | ※「**だけ**」と「**ばかり**」は意味が似ているが、「だけ」は限定の意味を表し、「ばかり」は「限定されていることが多い」という意味を表す。 | ||
===== コラム ===== | ===== コラム ===== | ||
- | ➣「(V)しかない」\\ | + | ➣「(V)動詞+しかない」\\ |
例)試験が終わった。あとは結果を**待つ**しかない。\\ | 例)試験が終わった。あとは結果を**待つ**しかない。\\ | ||
\\ | \\ | ||
- | ➣助詞+「しか」\\ | + | ➣**助詞+「しか」**\\ |
- | 「**は**しか」×→「**< | + | 「**は**しか」×→「**< |
- | 「**が**しか」×→「**< | + | 「**が**しか」×→「**< |
「**も**しか」× \\ | 「**も**しか」× \\ | ||
- | 「**を**しか」×→「**< | + | 「**を**しか」×→「**< |
- | 「(**に**)しか」 例)海**(に)しか**行かない。\\ | + | 「(**に**)しか」 例)海**(に)しか**行かない。\\ |
- | 例)プレゼントは、母**にしか**あげない。\\ | + | |
- | 「**で**しか」 例)海**でしか**泳がない。\\ | + | 「**で**しか」 例)海**でしか**泳がない。\\ |
- | 「**と**しか」 例)田中さん**とし****か**遊ばない。\\ | + | 「**と**しか」 |
- | 「**まで**しか」 例)駅**までしか**歩かない。\\ | + | 「**まで**しか」 |
- | 「**から**しか」 | + | 「**から**しか」 |
・意味解釈に問題がない場合は、助詞の省略は可能\\ | ・意味解釈に問題がない場合は、助詞の省略は可能\\ | ||
例)海(に)しか行かない\\ | 例)海(に)しか行かない\\ | ||
- | ・意味解釈に問題がある場合は、助詞の省略は不可\\ | + | ・意味解釈に問題がある場合は、助詞の省略は不可能\\ |
例)プレゼントは、**母しか**あげない。→**< | 例)プレゼントは、**母しか**あげない。→**< | ||
例)プレゼントは、**母にしか**あげない。→**< | 例)プレゼントは、**母にしか**あげない。→**< | ||
31しか_〜ない.1708062674.txt.gz · 最終更新: 2024/02/16 14:51 by kaken