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--- 16から_理由_② [2024/02/26 15:35] – [基本情報] kaken
+++ 16から_理由_② [2025/05/06 12:53] (現在) – [基本情報] kaken
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-====== 16[から]②　 ======
+====== 16[から]（理由）②　 ======
 ===== 基本情報 =====
 １．旧JLPT該当級：４\\
-２．品詞： 接続助詞（接続詞）[[用語の説明|【用語の説明】]]\\
+２．品詞： 接続助詞（接続詞）[[用語の説明|【用語の説明】]][[①助詞|①[助詞]]]\\
 ３．前接： V（動詞）／A（形容詞）／N（名詞）【普通形／**です**・**ます**形】[[文体|⑩[文体]]]\\
 ４．意味： 理由・原因、判断の根拠
@@ 行 8: / 行 8: @@
 ・ので[[86ので|86[ので]　]]\\
 ・ために[[40ため（に）|40[ため（に）]　]]\\
-・て／で[[46Vて|46[Vて]]]／[[47で|47[で]　]]\\
+・Vて／Nで[[46Vて|46[Vて]]]／[[47で|47[で]　]]\\
 ・し[[30し|30[し]]]
 ===== 文型を使う上で理解が必要な情報 =====
-・**前件／後件**[[⑬文のタイプ|[文のタイプ]]]\\
+・**前件／後件**[[⑬文のタイプ|⑬[文のタイプ]]]\\
 　前件＝2節からなる複文の前の節\\
 　後件＝2節からなる複文の後の節
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 ==== 用法１：後件の理由・原因を表す。後件は前件の結果である【理由・原因→結果】 ====
 === 機能１用法１用例： ===
-例１．事故があったから、道が混んでいる。\\
+例１．事故があった**から**、道が混んでいる。\\
-例２．きょう、体調が悪いから、学校を休む。\\
+例２．きょう、体調が悪い**から**、学校を休む。\\
-例３．この町は交通が不便だから、車を利用する人が多い。\\
+例３．この町は交通が不便だ**から**、車を利用する人が多い。\\
-例４．雨だから、きょうは出かけない。
+例４．雨だ**から**、きょうは出かけない。
 ==== 用法２：後件の理由、判断の根拠を表す。後件には推量、判断、意思、意見、命令、禁止など、「主観的な判断」を表す表現が来る。 ====
 === 機能１用法２用例： ===
-例５．日本語が上手になったから、アルバイトを始めたいと思う。\\
+例５．日本語が上手になった**から**、アルバイトを始めたいと思う。\\
-例６．危ないから、近づかないでください。\\
+例６．危ない**から**、近づかないでください。\\
-例７．日本が好きだから、日本で仕事をしたい。\\
+例７．日本が好きだ**から**、日本で仕事をしたい。\\
-例８．きょうは、日曜日だから、デパートは混んでいるだろう。
+例８．きょうは、日曜日だ**から**、デパートは混んでいるだろう。
 === 機能１と使い分けが必要な文法・文型： ===
 ・ので\\
-・ために\\
+・ため(に)\\
-・て／で\\
+・Vて／Nで\\
 ・し
 === 機能１と使い分けが必要な文法・文型の用例： ===
-例９．事故があったので、電車が止まった。\\
+例９．事故があった**ので**、電車が止まった。\\
-例１０．きょう、時間がないので、宿題はあしたする。\\
+例１０．きょう、時間がない**ので**、宿題はあしたする。\\
-例１１．大雪のため電車が止まった。\\
+例１１．大雪の**ため**電車が止まった。\\
-例１２．この町は交通が不便なため、車を利用する人が多い。\\
+例１２．この町は交通が不便な**ため**、車を利用する人が多い。\\
-例１３．事故があって電車が止まってしまった。\\
+例１３．事故が**あって**電車が止まってしまった。\\
-例１４．事故で電車が止まってしまった。\\
+例１４．事故**で**電車が止まってしまった。\\
-例１５．皆さんにお会いできてうれしいです。\\
+例１５．皆さんにお会い**できて**うれしいです。\\
-例１６．宿題を忘れてしまってすみません。\\
+例１６．宿題を忘れて**しまって**すみません。\\
-例１７．宿題もしたし、部屋もかたづけたし、遊びに行く。\\
+例１７．宿題もした**し**、部屋もかたづけた**し**、遊びに行く。\\
-例１８．きょうは、雨だし、外へ行きたくない。
+例１８．きょうは、雨だ**し**、外へ行きたくない。
 === 機能１と使い分けが必要な文法・文型の違い： ===
-**ので**：「から」よりていねいなことば\\
+☞**＃**：非文（正しくない文・不適切な文）を指す[[用語の説明|【用語の説明】]]\\
-　　　「から」のほうがいくらか原因をはっきり述べている。\\
+**ので**：・「から」よりていねいなことば\\
-　　　　使い方や形に制限がある：１）「**だろう**ので」、「ので**だ**」は使えない。\\
+　　　・後ろに依頼が来る場合：\\
-　　　　　　　　　　　　　　　　２）「命令」、「意志」、「推量」のときは、「から」のほうが自然だ。\\
+　　　    　例）＃ 両親が来るから，明日の授業は休ませてください。×←（失礼な言い方）\\
-**ため（に）**：１）書きことばでよく使う。\\
+　　　    　例）　　両親が来るので，明日の授業は休ませてください。\\
-　　　　　　２）後件には、「質問」、「命令」、「意志」、「推量」を表す文が使えない。\\
+　　　・「から」のほうがいくらか原因をはっきり述べている。\\
-　　　　　　　　例）雪が降ったために、試合は中止**でしょう**。×\\
+　　　・使い方や形に制限がある：１）「**だろう**ので」、「ので**だ**」は使えない。\\
-**て／で**：後件には、「質問」、「命令」、「意志」、「推量」が使えない。\\
+　　　　　　　　　　　　　　　　２）「命令」、「意志」、「推量」のときは、「から」のほうが自然。\\
-　　　　「から」の用法２のような意味では使えない。\\
+**ため（に）**：・書きことばでよく使う。\\
-　　　　　例）危なくて、近づかないでください。×\\
+　　　　　        ・後件には、「質問」、「命令」、「意志」、「推量」を表す文が使えない。\\
-　　　　　例）きょうは、日曜日で、デパートは混んでいるだろう。×\\
+　　　　　　　例）＃雪が降ったために、試合は中止**でしょう**。×\\
-　　　　「Vて」の形が使えるが、「**継起**」の意味になる。\\
+**て／で**：・後件には、「質問」、「命令」、「意志」、「推量」が使えない。\\
-　　　　　例）日本語が上手になって、アルバイトを始めたいと思う。\\
+　　　　・「から」の用法２のような意味では使えない。\\
+　　　　　　例）＃危なくて、近づかないでください。×\\
+　　　　　　例）＃きょうは、日曜日で、デパートは混んでいるだろう。×\\
+　　　　・「Vて」の形が使えるが、「**継起**」の意味になる。\\
+　　　　　　例）日本語が上手になって、アルバイトを始めたいと思う。\\
 　　**Vて**：後件に**感情や謝罪の表現**を使うことが多い→例１５、例１６\\
 　　**Nで**：Nには**できごと（事故、地震、風、雪など）のことば**を使う→例１４\\
 **し**：因果関係が弱い。「他の理由もある」という意味がある。\\
-**から**：１）原因や判断の根拠を表す。\\
+**から**：・原因や判断の根拠を表す。\\
-　　　２）後件の形に制限がない。
+　　　・後件の形に制限がない。
 ===== コラム =====
 ➣前件が「**だろう**」で終わるとき\\
 「**から**」はつくが、「**ので**」はつかない。\\
-例）明日は雨が降る**だろうから**、傘を持っていきます。〇\\
+例）　 明日は雨が降る**だろうから**、傘を持っていきます。〇\\
-例）明日は雨が降る**だろうので**、傘を持っていきます。×\\
+例）＃明日は雨が降る**だろうので**、傘を持っていきます。×\\
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 ➣「Q：どうして～」に答える場合は、「A：～からだ」を使うのが一般的である。\\
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 ===== 確認問題の説明 =====
 １ cf.基本情報（前節）\\
-２ cf.機能１\\
+２ cf.機能１用法２\\
-３ cf.機能１\\
+３ cf.機能１用法２\\
 ４ cf.コラム\\