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目次
1[あげる](さしあげる、やる)
基本情報
旧JLPT該当級:3
品詞: 動詞
前接: ー
意味: 授受\\[授受動詞]
使い分けが必要な文法・文型
・くれる(くださる)
・もらう(いただく)
文型を使う上で理解が必要な情報(cf.授受動詞)
・与え手と受け手
与え手=あげる人
受け手=もらう人
・主語と非主語
主語=Nが
非主語=Nに/Nから
・人称
1人称(1p.)=わたし
2人称(2p.)=あなた
3人称(3p.)=~さん
・目上と目下
目上=話者から見て社会的地位が高い人
例)先生、社長など
目下=話者から見て社会的地位が低い人(動物)もしくは同等の地位の人
例)動物、子ども、家族、クラスメートなど
同等=話者と同じ社会的地位の人
・視点/共感
話し手の立場がおかれている場所
例)友だちが(私の)子どもに本をくれた。
話し手の立場
・本動詞と補助動詞
本動詞=動詞が一つ
例)本をあげる
補助動詞=他の動詞のはたらきを助ける動詞
例)料理を手伝ってあげる
機能
機能1★: [与え手=主語]が[受け手=非主語]にあげる(さしあげる・やる)
①与え手=わたし(1p.)→受け手=あなた(2p.)
②与えて=わたし(1p.)→受け手=~さん(3p.)
③与えて=あなた(2p.)→受け手=~さん(3p.)
④与えて=~さん(3p.)→受け手=~さん(3p.)
機能1用例:
例1.(わたしは)(あなたに)誕生日プレゼントをあげたいんですが、何がいいですか。→①
例2.(わたしは)田中さんに誕生日に花をあげます。→②
例3.(あなたは)田中さんに誕生日に何をあげますか。→③
例4. 山本さんは山田さんに誕生日に本をあげました。→④
機能1と使い分けが必要な文法・文型:
・くれる(くださる)
・もらう(いただく)
機能1と使い分けが必要な文法・文型の違い:
くれる(くださる):
[与え手=主語]が[わたし/わたしと同じグループの人=非主語]にくれる(くださる)
⑤与え手=あなた(2p.)→受け手=わたし(1p.)/わたしと同じ社会的グループの人(3p.)
⑥与えて=~さん(3p.)→受け手=わたし(1p.)/わたしと同じ社会的グループの人(3p.)
もらう(いただく):
[受け手=主語]が[与え手=非主語]に/からもらう(いただく)
⑦受け手=わたし(1p.)←与え手=あなた(2p.)
⑧受けて=わたし(1p.)←与え手=~さん(3p.)
⑨受け手=あなた(2p.)←与え手=~さん(3p.)
⑩受け手=~さん(3p.)←与え手=~さん(3p.)
機能1と使い分けが必要な文法・文型の用例:
例5.そのチョコレートを、1こ、くれる?→⑤
例6.誕生日に田中さんがかばんをくれた。→⑥
例7.田中さんが娘にプレゼントをくれた。→⑥
例8.このゆびわ、20年前に、あなたに/からもらったんですけど、覚えてますか。→⑦
例9.去年の誕生日に田中さんに/から花をもらいました。→⑧
例10.誕生日にプレゼントをもらいましたか。→⑨
例11.田中さんは山田さんに/から花の絵をもらいました。→⑩
コラム
・さしあげる: [与え手=主語=目下の人]が[受け手=非主語=目上の人]にさしあげる
(わたしは)先生に国のおみやげをさしあげました。
・やる:[与え手=主語=目上の人]が[受け手=非主語=動物、植物、目下の人]にやる
いぬにエサをやる。
花に水をやる。
子どもにおかしをやる。
・省略
「あなた」ということばは使わない。
「わたし」ということばはよく省略される。
確認問題
1 友だちに誕生日プレゼントを{a.あげた b.さし上げた}。
2 母からすてきなきものを{a.あげた b.もらった}。
3 ボーイフレンドが花を{a.あげた b.くれた}。
確認問題の説明
1 cf.コラム
2 cf.機能1
3 cf.機能1